ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル
おおたとしまさ(著)
/集英社新書
作品情報
コロナ後の世界を生き抜くためのヒントが幼児教育の中にある!?
いま最も注目の子育て新スタイル「森のようちえん」を徹底取材!
その驚きの全貌を描き出した、必読の一冊!
最近、日本中で急速な広がりを見せている幼児教育のムーブメントがあります。
自然のなかで子どもたちを自由に遊ばせながら育てる幼児教育・保育活動、通称「森のようちえん」です。
森のようちえんでは子どもたちの「自己肯定感」や「身体感覚」、そして近年話題の「非認知能力」がぐんぐんと育ちます。
それだけではありません。
森のようちえんは日本の教育の常識、さらには社会構造さえも変えてしまう可能性を秘めているのです。
その教育の真髄は、一体どこにあるのでしょうか。
そして森のようちえんの教育実践から、私たちはいかなる子育てのヒントを得られるのでしょうか?
教育ジャーナリスト・おおたとしまささんが全国各地での丹念な取材をもとに、その驚きの全貌を描き出します。
子育てや教育に関わるすべてのひとにとって、必読の一冊です。
【目次】
はじめに
第一章 「おもちゃ」なんていらない ヨーロッパの「森の幼稚園」との違い
第二章 「おとな」は見てるだけ!? モンテッソーリやシュタイナーとの共通点
第三章 「せいちょう」を焦らない 非認知能力を引き出す自然のマジック
第四章 「きょうしつ」って何? 森を揺るがす幼児教育・保育無償化制度
第五章 「しぜん」は子どもの中に 都市部でもできる森のようちえん
おわりに
付録 「非認知能力」とは何か?
参考図書
【本書の主な内容】
・幼児教育でいちばん大切なことは何か
・「通年型」「融合型」「行事型」・・・・・・森のようちえんのさまざまなタイプ
・水と泥と砂と土があれば、子どもたちは延々と遊ぶ!
・見えないものが見えてくる!? いま話題の「非認知能力」とは
・プロの保育者は子どもたちのどこを見ているのか
・森のようちえん旋風を巻き起こした「伝説の園」
・自然のなかで子どもたちを育てることの本当の意味
・環境危機の解決に必要なのは、SDGsではなくて「森のようちえん」かもしれない
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商品情報
- 著者
- おおたとしまさ
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2021.10.15
- Reader Store発売日
- 2021.10.15
- ファイルサイズ
- 10.1MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
-
私は自分の地元にある「森のようちえん」に視察に行かせていただいたことがあります。
フィールドは外。何をするか、どこに行くか、先生が少しだけ仲介しながら子どもたちで話し合って決定し、出発する頃にはもうお…昼。たくさんの木に囲まれた自然の遊び場では子どもたちが自由に遊び回っていました。
先生方は、子どもの遊びに介入することはほとんどなく、子どもにお願いされたら参加し、子ども同士のトラブルがあった際は子どもらが自らで解決する様子を見守っていらっしゃいました。そして、危険な場面があればそっと止めに入るだけ。保育者が何でも介入し解決を促すと、子ども自身で問題を乗り越える力が育たないし、新たな子ども同士の広がりを阻止してしまうということをおっしゃっていた記憶があります。
この本からも、大人が意図した方向ではなく、子どもの伸びよう・育とうとする方向から手を伸ばすことが教育であると学びました。
人間が作った人工的な場所や遊具の中よりも、雄大な自然の中で遊び回っていた方が、その子の本能やその子らしさがどんどん育っていくのではないかと思います。
自然は子どもたちの全てを受けいれ、包み込んでくれます。自然はその日の天気や時間帯によって様々な表情を見せてくれます。だから、素直な子どもたちの心に訴えかけ、発見や興味を増やし、成長を促してくれるのだろうと思いました。
だから、すべての子どもたちが「森のようちえん」に行った方がいい!という訳ではなく、子どもののびのびとした成長をゆっくりと待つことが大切だし、時にはその子が興味を持ったことや「楽しい」「どうして?」と思う気持ちに寄り添って一緒に感動できる大人であることが必要なのかなと思います。一般的なようちえんでも、のびのびと自由に育つことはできます。その子に合う、合わないもあると思います。教育者・保育者の関わり方がとても大切なんだと感じました。続きを読む投稿日:2022.03.13
宮台真司が日本再興のカギになるとして自らが運営するワークショップより価値を感じたというこの本に興味を持って手に取った。
幼児期に緑豊かな森を舞台とした幼稚園で過ごすことで、これから待ち受ける社会の競争…に晒されても、
耐え抜く能力が身につくという単純な話ではない。
必ずしも都心部では森のようちえん的な教育が不可能だというわけではなく、大事なことは子供との接し方あるいは大人の見られ方を含む環境づくりだという。
田舎と都心では、その環境づくりに濃度はあれど森(または里)が近くになければ意味がないというわけではないらしい。
近代社会以降の偏差値教育により子供の発達の初期
段階から幼稚園受験などの競争に晒されることで、
合否に関係のないモノには目を向けない目が養われることによる弊害、与えられたモノだけをこなすことによる主体性の欠如、大人の顔色を伺うことで自分が
本当にやりたいことをやる集中力の欠如。どれも損得勘定に縛られている。社会を生きる上で必要なことはそれだけではなく、なかなか言語化が難しい
エビデンスが取りにくい領域(非認知能力など)が
育まれるとして森のようちえん的な環境づくりを学んだ。何も特別なことではないが、偏差値教育では
育まれない無意識領域や客観的思考が何を通して
育まれているのか、森のようちえんを巡る筆者と
それに関わる人たちの対話で見えてくる。続きを読む投稿日:2022.12.09
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