世界ではミレニアル世代やZ世代の若者たちが、資本主義に対して抗議の声をあげはじめた。彼/彼女らは「システムチェンジ」を掲げ未来に向かって歩みはじめている。一方で日本では若者の左傾化というよりは「保守化」の傾向が強いと言われている。しかし資本主義の行き詰まりのなかで、ジェネレーション・レフトへとつながる可能性は、ここ日本においても確実に芽生えつつある。本特集ではZ世代の若者たちの社会運動から、その可能性を探っていく。【目次】◆特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」ジェネレーション・レフトになるため・・・
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[特 集]地方移住の先にユートピアはあるのか?
[特 集]地方移住の先にユートピアはあるのか?
小松理虔×伊藤綾×五十嵐泰正/寺井元一×西本千尋/林 凌/佐々木大記
[AEQUITASシンポジウム]生活苦しいやつ声上げろ!――若者とエッセンシャルワーカーが求める最低賃金1500円と社会保障拡充
【目次】
【特集】地方移住の先にユートピアはあるのか?
[鼎談]移住支援のトップランナーが語る、これからの日本に必要な「まちづくり」とは?/小松理虔・伊藤綾・五十嵐泰正
[インタビュー]「移住支援」をしていたら「福祉支援」をやることに?!/寺井元一・西本千尋
[論考]「広範囲の都市化」と地方移住/林 凌
[論考]地方移住再考/佐々木大記
【インタビュー】
ハリウッドのストライキ/シャバーリ・アーメッド
技能実習制度の廃止をめぐる議論と入管法改悪/指宿昭一
【新連載】
オメラスから発つ道の途上で/岩本菜々
社会運動史研究者がスポットワークをやってみて/黒川伊織
困窮する移民・難民の生存権を求めて/大澤優真
ラディカル・アメリカ──トランス・パシフィック・レーバー・ヒストリー/篠田 徹
生活相談Q&A/今岡直之
【著者】
小松理虔
地域活動家
伊藤綾
きら星株式会社代表取締役 -
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[特 集]フードロス×使い捨て労働
[特 集]フードロス×使い捨て労働
藤原辰史 × 今野晴貴 × 五十嵐泰正 × 森 進生
飯田悠哉/SDGsユニオン
【目次】
【特集】フードロス×使い捨て労働
フードロスと人間の使い捨て/藤原辰史
棄てさせられているのは誰か?/飯田悠哉
職場の食品ロスの実態と労働運動のポテンシャル/荻田航太郎
ライフラインの貧困と飢餓に立ち向かう/笠原沙織
【AEQUITASシンポジウム】生活苦しいやつ声上げろ!――若者とエッセンシャルワーカーが求める最低賃金1500円と社会保障拡充
私たちが「債務帳消し」を求める理由/岩本菜々
フードバンクから見えてきた女性の貧困/冨永華衣
社会を支える全ての人が豊かに生きられる社会を!/宮野
エッセンシャルワークと最低賃金/蓑輪明子
ディスカッション マイノリティが中心の新しい最低賃金運動を!
【著者】
藤原辰史
京都大学人文科学研究所准教授
今野晴貴
POSSE代表 -
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[特 集]奨学金を帳消しに! 立ち上がる借金世代
[特 集]奨学金を帳消しに! 立ち上がる借金世代
小島庸平/岩重佳治/アストラ・テイラー奨学金帳消しプロジェクトメンバー座談会
[ミニ企画]『貧困理論入門』刊行記念 反貧困の理論と運動をアップデートせよ 喜田崇之×志賀信夫×渡辺寛人 [巻頭インタビュー]キア・ミルバーン
【目次】
巻頭インタビュー
パンデミックとジェネレーション・レフト
キア・ミルバーン
特集 奨学金を帳消しに! 立ち上がる借金世代
「サラ金」化する奨学金/小島庸平
自己破産は権利!/岩重佳治
立ち上がる借金世代/岩本菜々
奨学金帳消しプロジェクトメンバー座談会 自己責任では生きていけない! 借金世代のリアルと社会運動
奨学金「過払い」の闇/本誌編集部
債務者よ、団結せよ! 恥以外に失うものはなにもない/アストラ・テイラー
奨学金問題から見えてきた新しい貧困運動の形/青木耕太郎
ミニ企画『貧困理論入門』刊行記念 反貧困の理論と運動をアップデートせよ
貧困理論から生存権を問い直す/喜田崇之×志賀信夫
貧困理論は「二〇世紀型」から脱却できるのか/志賀信夫×渡辺寛人
ジェンダーから労働・貧困を考える/谷口歩実×青木耕太郎×竹信三恵子
若者の貧困の現状と生存戦略の変容/今岡直之
父の過労死 会社と闘ってきた10年間/高橋優希
映画のなかに社会を読み解く/西口想×河野真太郎
スポーツとブラック企業/常見陽平
『資本論』体系と資本主義システムの形態変化/佐々木隆治
【著者】
小島庸平
キア・ミルバーン
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POSSE vol.51 特集「労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?」
POSSE編集部/ 東畑開人/ 今野晴貴/ 斎藤幸平/ 能條桃子
(0)
2022年11月04日配信
¥1,540(税込)
日本で唯一の若者の労働問題専門誌!
いま、ジョブ型をめぐる議論はかつてなく高まり、新たなステージに突入している。背景にあるのは、90年代以降の「成果主義」の迷走を経て、経営者たちが陥った「危機」だ。労働者のエンゲージメントは国際的に最低水準まで落ち込み、グローバル化やDXなどのデジタル化に対応できるホワイトカラー人材の獲得も容易ではない。同時に、労働者たちもジョブ型に潜在的な要求を抱いている。歯止めのない不明瞭な「責任」のシステムが限界を迎えているのだ。労働運動は今度こそジョブ型を「武器」にできるのだろうか。
【目次】
〔対談〕
『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』『賃労働の系譜学』W刊行記念対談
資本主義から「こころ」を取り戻せるか――心理と労働のカウンセリング現場から考えるこの社会への処方箋
東畑開人×今野晴貴
〔第一特集〕労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?
エンゲージメントなき時代の処方箋としてのジョブ型
遠藤公嗣×木下武男×今野晴貴
経団連のジョブ型推進と労働組合の交渉戦略――雇用の流動化により労働条件の交渉力は高まる⁉
中村天江
職務の観点から人事制度を検討する――公平で持続可能な社会の実現にむけて
秃あや美
〔第二特集〕ジェネレーション・レフト宣言!
わたしたちが生きたい社会はわたしたちがつくっていく――U30の政治参画を促進するNO YOUTH NO JAPANの視点から
能條桃子
ジェネレーション・レフトは自動的に形成されない――Z世代の社会運動から学び、新たな連帯の構築
斎藤幸平
【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。
斎藤幸平
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。 -
日本で唯一の若者の労働問題専門誌!
現在、資本主義や労働のあり方が急速に変化している。世界的には「デジタル封建制」や「グリーン・ニューディール」が叫ばれ、その一方で「ジョブ型」の課題や「アンダークラス」の拡大が露わになっている。そんななか、日本の労働運動は、「資本主義」を焦点化できず、長期的な社会のビジョンを失ったままだ。目先の「分配」に終始し、日本型資本主義を懐古してすらいるのではないだろうか。そこで本特集では、労働運動における「新しい資本主義」を乗り越える展望を構想していきたい。
【目次】
◆特集 「新しい資本主義」と労働の未来
ジョブ型を越える労働運動でコモンを再建する道
斎藤幸平×今野晴貴
資本主義の支配と競争を乗り越えるために
廣瀬純×今野晴貴
著者解説 『賃労働の系譜学』
今野晴貴
「新しい資本主義」における「階級政治」
橋本健二
岸田政権の「分配」が、保育職場を分断させる?
――ケアワーカーの自律性を奪う「処遇改善」の罠
三浦かおり
◆ミニ企画 家あってあたりまえでしょ!――運動のなかで見えたこと
「家あってあたりまえ」私たちが社会を動かした4日間の記録
岩本菜々
当事者とともに声をあげ、生存権のために闘う反貧困運動を!
――プロジェクトを率いたZ世代座談会
岩本菜々×田所真理子ジェイ×土橋幸奈
生活保護はなぜ忌避されるのか
――現代に生き残る劣等処遇
今岡直之
◆連続
『資本論』体系と資本主義システムの形態変化(1)
佐々木隆治
【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
斎藤幸平
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。
今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。 -
日本で唯一の若者の労働問題専門誌!
2000年代以降、ケアや公共サービスの職場をここまで歪めてきたのは、その責任を国や自治体から営利企業に開放した「市場化」そのものにほかならない。同時に、自治体の内部さえも市場の論理に侵食されていった。この20年間でケアワーカーたちの労働の現場では、一体何が起きてきたのか。保育、介護、教育、児童相談所、保健所などさまざまな分野から検証していく。そこから、ケアをめぐる新しい労働運動を構想していきたい。
【目次】
◆特集「ケアの市場化の果てに」
座談会 ケアの市場化の20年と、崩壊する介護・保育の現場―労働の視点から福祉現場を再生する展望を描く
小林美希×松田貴弘×後藤道夫×三浦かおり
市場化・ICT化によって劣化する教育現場のケア労働
佐藤学
ブルシットジョブに喰われるエッセンシャルワーク―公務労働のリアル
上林陽治
在日フィリピン人結婚移民の生活史に現れる「介護の仕事」
高畑幸
保育園の需要ピークで「突然閉園」の危機―労働運動はどう立ち向かうか
三浦かおり
資本主義社会におけるケアの破壊と「安全」を重視する主体への着目
三家本里実
◆ミニ企画「胎動するジェネレーション・レフト」
絶望の「コロナ世代」から、闘う「ジェネレーション・レフト」へ
斎藤幸平×渡辺寛人
真の気候正義運動を目指して―グローバル・サウスとの運動実践から考える
荻田航太郎
「中絶か帰国か」選択を迫られたスリランカ人技能実習生―産休・育休の権利行使を支える運動の先に私たちZ世代が目指すもの
田所真理子ジェイ
【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。 -
世界ではミレニアル世代やZ世代の若者たちが、資本主義に対して抗議の声をあげはじめた。彼/彼女らは「システムチェンジ」を掲げ未来に向かって歩みはじめている。一方で日本では若者の左傾化というよりは「保守化」の傾向が強いと言われている。しかし資本主義の行き詰まりのなかで、ジェネレーション・レフトへとつながる可能性は、ここ日本においても確実に芽生えつつある。本特集ではZ世代の若者たちの社会運動から、その可能性を探っていく。
【目次】
◆特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」
ジェネレーション・レフトになるために
斎藤幸平
「生理×社会問題」で資本主義と闘う
谷口歩実×福井みのり×塩野美里
気候正義を求めて闘うZ世代
山下颯太×北村達哉×郡さやか
多国籍労働組合で見た「ジェネレーション・レフト」たちの背景
松本瑞穂×リティカ・シン×ジョー・プラマー×オレン・フランクハム
社会を根本から変えるような運動がしたい
山本健太朗×岩本菜々×田所真理子ジェイ
素朴世代論を超える世代
萩田翔太郎
日本における「ジェネレーション・レフト」の可能性を探る
渡辺寛人(POSSE事務局長・本誌編集長)
ポピュリズムに抗するZ世代の「労働運動」戦略
今野晴貴(POSSE代表)
その他記事多数掲載。
【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
斎藤幸平
大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。
今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。 -
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