小説
准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき
シリーズ内の平均評価:
(426)
「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ――?このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は・・・。――「第一章 いないはずの隣人」ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている・・・・・・。これ・・・
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その日、高槻が扱ったのは、電話にまつわる都市伝説。中でも有名な「メリーさんの電話」についての講義が終わったあと、尚哉は友人の難波から、話があると誘われる。そして現れたのは、難波の彼女・愛美。彼女は「なくした人形が、だんだん近づいてくるみたいなの」と言って・・・・・・。(――「やがてソレはやってくる」)建築設計事務所を営む遠山宏孝は、尚哉と同じ、嘘を聞き分ける力を持つ。その力を手に入れてしまった幼い頃から、彼はひとりになった。そんなある日・・・・・・。懸命に生きようとする二匹の猫たちと、ひとりぼっちの遠山との出会いが招く、素敵な奇蹟。(――「遠山と猫の話」)高槻を「特別な友達」だと思っている小学生の智樹。6年生になり、中学受験で周りがピリピリし始めた頃、彼は不思議な話を聞く。ある廃工場で工場長が失踪し、なんと異次元に行ってしまったらしい。「その工場は、今でも異次元とつながったままなんだって」早速高槻に連絡する智樹だが・・・・・・。(――「大河原智樹の冒険」)他、尚哉の秘められた力に気づいてしまった難波の葛藤や、佐々倉と高槻の喧嘩など、全5編を収録!シリーズファンにも、ここから読む方にもお薦めしたい、キャラクターたちが愛しくてたまらなくなる、珠玉の番外編集!
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4月。尚哉は3年生に進級し、友人の難波と共に晴れて高槻ゼミの一員となった。尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生どうし5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞き――!?(「第一章 トンネルの中には」)高槻が講義で、口裂け女やかまいたちといった「鎌」が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が。先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。高槻と尚哉は調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟・優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという。一緒に病院へ行こうと言う優斗に、高槻は「僕は行かない方がいいと思う」と呟き・・・・・・。(「第二章 黒髪の女」)高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実はある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。悶々とする尚哉に高槻は「気分転換に旅行に行こう」と提案。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。しかし宿の従業員から、桜の隠れ名所である、旅館の向かいにある山には鬼が出る、と言われ――?(「第三章 桜の鬼」)己の「耳」の、己の「過去」の謎と向き合うふたりに、異界の魔の手が迫る――?高槻をマークしている警視庁捜査一課・異質事件捜査係(通称:異捜)の動きも不穏さを増し・・・・・・!?高槻と尚哉、それぞれに試練が訪れる、目が離せないシリーズ第9弾!イラスト/鈴木次郎
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年末、憂鬱な気分で実家に帰省した尚哉。複雑な気持ちを抱えながらも、父と将来の話を交わす。翌日、散歩に出た先で、尚哉は小学校時代の友人の田崎涼と出会う。何気なく民俗学研究室や高槻の話をすると、後日高槻の元に涼の兄から相談が。勤務先の小学校で「モンモン」という正体不明のお化けの噂が立ち、不登校の児童も出ているという。怪異大好きな高槻は喜ぶが、その小学校は苦い思い出が残る尚哉の母校で――。(第一章 押し入れに棲むモノ)「幸運の猫」がいるという旅館に、泊まりがけで出掛けた高槻、尚哉、佐々倉。何故かスキーをすることになり、大いに戸惑う尚哉だが、高槻と佐々倉に教えてもらい、何とか上手く滑れるように。休憩所で宿泊客たちと歓談していると、うち一人が「昔会った雪女を探しに来た」と言い――?(第三章 雪の女)夢で死者に会う!? 雪山で高槻と尚哉が見たものとは――。異界に魅入られた凸凹コンビの民俗学ミステリ、未来を望む第8弾!
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青和大の女子学生が高槻と尚哉の元へ相談に訪れた。サークルの友達と一緒に、雑居ビルのエレベーターで「異界に行く方法」を試した翌日、うち一人が行方不明になったという。心当たりを尋ねると、彼女の声は歪み――。(――第一章「違う世界へ行く方法」)遠山からの依頼で、栃木の山奥へ赴いた高槻と尚哉。別荘地を作るための工事中らしいのだが、沼を埋め立てようとしたところ、不審な出来事が相次ぎ、困っているという。しかもその沼には「ヌシ」が棲むという伝承もあるらしく!? (――第二章「沼のヌシ」)「――先生が全部忘れても、俺が覚えています。約束したでしょう」実写ドラマ化で話題騒然&人気沸騰!異界に魅入られた凸凹コンビの民俗学ミステリ、第7弾!
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高槻の研究室に、市松人形を抱いた日本史の三谷教授が訪ねてきた。蚤の市で手に入れたその人形の写真をブログにアップしたところ、元の持ち主の孫を名乗る人物から連絡があった。曰く、その人形は勝手に髪がのびたり動き回ったりするので、母親が気味悪がって捨ててしまったという。怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は、気乗りしない尚哉を引っ張って嬉々として調査に乗り出し・・・・・・。(――「お人形あそびしましょ」)高槻の研究室に足しげく通うようになり、ついに自分専用のマグカップを置くようになった尚哉。そのマグカップにプリントされている犬の絵を見た研究室の院生・瑠衣子や唯から、尚哉は「わんこくん」と呼ばれるように。これは、そんな「わんこくん」が昔飼っていたゴールデンレトリーバーと、彼の家族のちょっぴり切ないお話。(――「わんこくんのわんこの話」)全4編収録! キャラクターの魅力満載でお届けする番外編!イラスト/鈴木次郎
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怪異大好き准教授・高槻の元に「遊園地のお化け屋敷の鏡に幽霊が映る」という調査依頼が。長野での記憶を失って以来元気がない高槻を心配した尚哉は、彼を外に連れ出そうと依頼を受けることを勧めるが――。
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幼い頃、青い提灯が揺れる「死者の祭」に迷い込んだ尚哉は、以来嘘が歪んで聞こえるように。そんな過去に決着をつけるべく、高槻と尚哉は長野へ。しかし、かつて祭が行われていた村は廃村になっていて・・・・・・。
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「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。ある日、高槻が運営するサイト「隣のハナシ」に、建築事務所で働く女性から怪事件の相談が寄せられた。事務所で起こった、「4」にまつわる不気味な事件の真相とは・・・・・・!?――(「四時四十四分の怪」)6月。「江の島の海に人魚が出た」と週刊誌は大騒ぎに。高槻も講義で人魚のことを熱心に取り上げる。そんなある日、キャンパスにふらりと現れたのは、ちょび髭にステッキのハンサムな英国紳士。なんと彼は、高槻の叔父・渉だった!そして尚哉は期せずして、「高槻が一番辛かった頃」に彼を育てた渉から、高槻の悲痛な過去を聞くことに・・・・・・。高槻・尚哉・渉・佐々倉は休日を利用して江の島付近に出向き、人魚騒動を調査することに。そこで「お母さんは人魚になった」と訴える少年に出会い・・・・・・。――(「人魚のいる海」)高槻が渉のもとで暮らしていたころのお話「【extra】それはかつての日の話2」も収録。凸凹コンビの怪異譚、新章開講!イラスト/鈴木次郎
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尚哉の友人・難波の元に不幸の手紙が届いた。時を同じくして、高槻と尚哉は「図書館のマリエさん」という聞き慣れない都市伝説を知る。図書館の蔵書に隠された暗号を解かないと呪われるというのだが・・・・・・。――「不幸の手紙と呪いの暗号」鬼神伝説が残る村に調査に出向いた一行は、不気味な洞窟で、額に穴のあいた頭蓋骨を見つける。その直後、高槻に思いがけない受難が・・・・・・。 尚哉は、佐々倉はどうする!?「あぁ、この世はなんてたくさんの呪いに満ちているんだろうね。」――「鬼を祀る家」高槻と、幼馴染である捜査一課の刑事・佐々倉の幼い頃を描いた番外編「【extra】それはかつての日の話」も収録。いま、売れに売れている民俗学ミステリ、シリーズ待望の第3巻!本当に、面白いんです!!!イラスト/鈴木次郎
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嘘を聞き分ける大学生・尚哉は、怪異大好き准教授・高槻に誘われ、小学校で噂のコックリさんの調査を開始。コックリさん、あなたは誰ですか?という質問の答えは、クラスからいなくなった生徒の名前で――。
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「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ――?このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は・・・。――「第一章 いないはずの隣人」ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている・・・・・・。これは呪い?それとも・・・。――― 「第二章 針を吐く娘」肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで・・・。――「第三章 神隠しの家」ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!!イラスト/鈴木次郎
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