【感想】スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

Will Larson, 増井 雄一郎, 長谷川 圭 / 日経BP
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  •  

     

    スタッフ=重要な。
    いわゆるマネジメント方面ではない専門職方面の上級職、で活躍している人のインタビューをもとに類型化をしている内容。
    いろんな実例を知って、考えるきっかけになる。

    スタッフエンジニアの典型
    ・テックリード
    ・アーキテクト
    ・ソルバー
    ・右腕

    役割
    ・重要なことを見極めて、そこに注力する
    ・長期的なエンジニアリング戦略を立てる
    ・技術品質を管理する
    ・権威(上長)を尊重する
    ・人脈ネットワークを築く、スポンサーとして支援する

    戦略的なこと
    ・存在を示す
    ・成果を示す、部屋に留まる
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    投稿日:2023.09.19

  • ryokucha334

    ryokucha334

    シニアエンジニアの先の、エンジニアリングマネージャーではないエンジニアとしてのキャリアをstaff engineerと呼ぶ。

    スタッフエンジニアというキャリアの役割や目指し方について書かれた本だが、構成にまとまりがないため、あまり本題に関する理解は深まらなかった。

    ・snacking を避けること
    仕事を労力とインパクトの二軸で分類した時、労力=小、インパクト=小の仕事をsnackingと呼ぶ。スタッフエンジニアが簡単な仕事から学べることは少なく、機会費用が無駄になる。そして、そのような仕事を通じて大きく成長する人もいるはず。

    ・エンジニアリングマネジメントとの比較
    チームを育てたい、成功に導きたいと思えるのなら、マネジメントを経験してみるとよい。自分のためだけにマネジメントを経験してみようとするのは、やめた方が良い。
    上司のスケジュール表を見て、それが自分にとって楽しめる予定かを考えてみるとよい。また、業績評価や面接を楽しめるかを考えるとよい。楽しめなければ、優秀なマネージャーになることはできない。
    Staff engineer にもたくさんのマネジメントスキルが必要である。マネジメントの書籍がとても役に立つ。
    スタッフエンジニアよりもマネジメント路線の方が役割や昇進の仕組みがわかりやすく、手本も多いが、それを第一の動機にすべきではない。
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    投稿日:2023.07.12

  • kei tanahashi

    kei tanahashi

    まずインタビューを読んでから頭から読む。自分はもうエンジニアではないが2章と3章は結構刺さる内容。

    ストーリーの人たちの言語化力に驚く。ここまで言語化できるように意識しないといけないと感じる。

    投稿日:2023.06.26

  • hiro8ma

    hiro8ma

    シニアエンジニアの先のキャリアパスに関して具体的に書かれている。
    Slack, Dropbox, Stripe などのテック企業のスタッフエンジニアのリアルな声が綴られており参考にできることが多かった続きを読む

    投稿日:2023.05.28

  • doyaaaaaken

    doyaaaaaken

    最近ではエンジニアのキャリアパスとして、マネジメントだけでなくプレイヤーとしての道も用意されていることが当たり前になってきたが、プレイヤーの道で上位役職者に求められる役割は世間的にはあまり明確に定まっていなかった。
    この本では、役割について4つ類型化したり、何十名のスタッフプラスエンジニアの具体的に果たしている役割に関するインタビューを掲載することで、スタッフプラスエンジニアとは何かを解説しようとしている点が良いと感じた。

    結局、スタッフエンジニアに関して会社を跨いで共通の明確な定義はなく、「シニアエンジニア以上の何かしらの役割を果たすエンジニア」という役割だと理解した。
    自社にスタッフプラスエンジニア職を導入する際の考え方の参考になったので星4。
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    投稿日:2023.05.21

  • t_mozza

    t_mozza

    スタッフエンジニアの役割のアーキタイプ(典型)や、あるべき姿・考え方・行動指針・キャリアステップなどについて語られている。第1部では筆者によるスタッフエンジニアの定義が書かれていて、第2部では18名のスタッフエンジニアへのインタビューが書かれている。
    スタッフ(重要/参謀)エンジニアとは、シニア(上級)エンジニアからテクニカルリーダーシップへ進む場合(つまりマネージャーへ進まない場合)の最初のキャリアである。また、スタッフエンジニア以降のキャリアをスタッフプラスと呼ぶ。
    本書の想定読者はスタッフエンジニアを目指しているエンジニア、キャリアプランに悩んでいるエンジニア、エンジニアを部下に持つマネージャーや経営者など幅広く、エンジニアの世界観を養うのに役に立つだろう。マネージャーへ進まずにスペシャリストを極める場合のキャリアについて書かれた本は珍しいため、多くの人にとって学びがあるだろう。

    私はスピード重視で目次・見出し・太字を中心に流し読みした。スタッフエンジニアについては知らない概念が多く、仮に精読すると時間がかかりすぎてしまうため。キーワードを拾いながら興味のある部分を読むだけでも十分な学びを得られたと満足している。
    後半のインタビューにおける各人の仕事内容・立場・経緯はケースが限定的すぎるので目的を持たずに読むとかえって迷子になってしまうかもしれない。しかしキャリアで悩んでいる人にとっては参考にできるものがあるかもしれない。また、インタビューの多くでは最後に学習方法について語られており,この部分は広く参考になり、真似のしがいがあると思う。
    また、インタビュアーの質問やインタビュイーの回答・説明が非常に洗練されている。私は仕事でインタビューをされたり、面接をしたりする機会があるのだが、物事を整理して話すことに難しさを感じているため、この点でも本書のレベルの高さに敬意を持っている。

    18ページ
    多くの人にとって、スタッフエンジニアとして積む最初の経験がテックリードとしての役割だ。
    →本書を読む前にはこのイメージができていなかったが、言われてみればそれが良い気はする。

    22ページ
    ほかのスタッフレベルの役割では組織とのすり合わせに多くの労力を割かなければならないのに対し、ソルバーは組織が優先事項と認めた問題にかかわるため、上層部の説得などを行う必要は少ない。
    →この役割定義の分け方はわかりやすくて参考になる。あくまでも問題の解決に対して責任を持つのであり、問題に直接的に関係していない経営層や関係者の考慮はスコープ外にするという考え方。

    286ページ
    自分の考えを理解するのは半分に過ぎず、それを理解しやすい形で表現するのが本当に難しくて、価値のあることなのだ、という考えです。
    →非常に同意できる。難しい概念を難しい表現のままで話すのは簡単だし、聞き手の理解度に頼って説明を省略しすぎるのも健全ではなく再現性がない。会社組織で働くからには、あるいはヒトと働くからには、理解しやすく表現する能力は重要である。
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    投稿日:2023.05.14

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