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ニック・ホーンビィ, 森田義信 / ハヤカワepi文庫 (2件のレビュー)
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自分が魅力に感じたのは共感力と文章力でした!そして心と体の年齢ギャップを抱え、後ろ向きに生きる自分にはとても他人事に思えない感じがしました。 本作の主人公ロブはまさに体は大人だけど心はまだ子どもな3…5歳独身男性。不景気なレコードショップを経営し、ロマンス溢れる80年代ポップソングに心酔しているオタクです。彼は音楽に描かれるようなロマンティックな恋愛を求め、世帯をもつなんて我慢ならないといった感じです。 当たり前の生き方や単調な幸せを選べない、小説や漫画のようなドラマティックな何かが自分の人生にあれば…と思ってしまう自分はロブにとても共感しました。その一方で自分はこのままでいいのか、10年もしないうちに彼と同い年だ、こんなんでいいのか…と思いつつ読んでいたので、ある意味でロブは同士であり反面教師とも言えます。 そんな彼の特徴としては自己憐憫にかられているところも挙げられます。自分を擁護しながら責めている様子が随所に見られ、そこがとてもフランクな文章で表現されています。大人になりきれない心理を楽しく読めるのもやはり魅力的です。 本書ではクソッタレなロブが少しずつ内省の果てに、幼い精神を成熟した体に合わせて調律していくような内容です。そこに大きな事件や魔法、不思議な力なんてものは全く出てきません。過去と現在そして未来と不器用に向き合いながら大人になっていく35歳児の姿をみて、自分もなんとかしなきゃなと思わずにいられませんでした! 好きなものに囲まれているのに、このままで自分は良いのだろうか…と考える人々にとてもオススメの作品です!! ※音楽の内容が多いのですが、注釈が細かくあるので置いてけぼりにはならないで済みます!その注釈からは訳者の作品への愛が感じられてそこも良いです!続きを読む
投稿日:2023.11.17
1690419番目の読書家
このレビューはネタバレを含みます
おもろい!全く知らない男の人生を生きたみたいな不思議な感覚、読むの止まらなかった 最初の失恋を振り返って行くの好き けどロブが浮気してしまうやつだとは思わなかったな、いやこういう音楽一筋と時代背景を鑑みるとそんな突飛なことではないのか? 人には文句言うくせに自分は免罪、でもそういう人の心の吐露を隈なく書き綴られていたから面白いのかも やっぱ自分が可愛いという吐露の結晶ではある 最後ロブの位置とかは何も変わってないけど、ローラのおかげで達成感と漢になれたのがなんか素敵で微笑ましくある ローラは良い人だ、お幸せにやで
投稿日:2023.02.02
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