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中野信子, 三浦瑠麗 / 新潮新書 (23件のレビュー)
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reso100
超高学歴の二人の女性が不倫について語り合っているが、流石に引用している資料というか、話の糸口にしている本が素晴らしく感心した.結婚制度自体の欠陥を隅に置きながら、不倫の妥当性を論じている感じがした.こ…のような女性だからか、伴侶に対する言動がある意味で温厚で、皮肉ぽい所もありながら正当に評価している点は素晴らしいと感じた.不倫を糾弾する空気に関して、宗教的な背景も含めて的確な議論をしていたと思う.キリスト教と儒教の違いも考慮に入れた議論は、納得できるものがあった.「結婚生活においては利他的であることが秘訣だ」との文言は、数多くの機知に富んだ語句のなかで最も良かった.続きを読む
投稿日:2024.03.26
hito4ogw
本来、当人とその家族の問題なのに、なぜ芸能人や著名人の不倫報道はここまで叩かれるのか?そんな疑問に、歴史や文化、宗教、価値観、結婚制度、脳科学や文学など、いろんな知見や角度から果敢に斬り込みながら、真…相にせまる内容でとても興味深くあっという間に読了しました。特に開眼させられたのは、一夫多妻性に関する考察。この説を唱えるとたいがいの男性は喜ぶけど、実はそれは逆で、もし本当にそうなると、一部の男が何人もの女性を独占してしまい、ますます結婚出来ない男が増えて不利になる。一夫一妻は、男性を守る制度と語られていること。それと、女性にとっての結婚はグレートリセットで便利に使えるものだとういう話。後半の不倫の反対の倫とは何か?という話の結論も読み応えがありました。最後に2人が、倫や不倫をどう結論付けたのかは、ぜひ本書を手にとって自分の目で確かめて欲しいと思います。続きを読む
投稿日:2023.12.30
本の虫
女性の立場から、そして脳科学的な見地と文化的な背景から不倫をどう捉えているのか?、そのディスカッションは大変興味深いものでした。
投稿日:2023.12.22
りり
不倫はあって仕方ないものだとは理解した。でも、された側の感情は?「人間だからあることだよね」「それぐらいって水に流しなさいよ」って言われているようだった。 じゃあ、これからの子育ては?された側の気持ち…は?と突きつけたくなるような内容だった。 作者の方が不倫をされた側になったらどのような反応をされるのか、是非見てみたい。続きを読む
投稿日:2023.10.26
みりあん
対話形式なのでさらさらと読みやすく、同じ女性として非常に興味深い話もあったが、私が知りたかったことはあまり知ることができなかった。少し難しかった。最後の「おわりに」が1番読み応えがあったように感じる。
投稿日:2023.07.03
Rちゃん
P75 愛が終わらないという保証はないわけです。それなのに、私たちがなぜ、率先して結婚という束縛される枠組みを選択しようとするのかということについては、よく考えなければならないですよね。生活安全保障や…子育て、同志的関係を維持することが目的なんだとしたら、性愛は別の自由意思として切り離せばいいのに、なかなかそうはならない。 P183 今まで生きてきた家の呪縛から逃れるために、新しい人生を始めるという意味が結婚にはすごいある。 P243 自分が見込んで信じた男は「真実の愛」なんか持ち合わせてなくて、単なる性愛どろどろの男に過ぎなかった、みたいなことは。 P253 愛は、心を傾けるという行為のみで価値があるのだと私は思う。人間の歴史は愛の不可能性を指し示しているが、それを知りつつも愛するという行為は無意味ではないのである。 以前読んだ中野信子さんの『不倫』がよかったので こちらも読みました。 モヤモヤすることを賢い女性2人が言語化してくれます。三浦瑠麗さんのあとがきが良かったです。続きを読む
投稿日:2023.07.01
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