【感想】我慢して生きるほど人生は長くない

鈴木裕介 / アスコム
(67件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
23
13
20
6
0

ブクログレビュー

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  • Masahiro Sera

    Masahiro Sera

    文字通り、我慢をしないで生きることを説く。
    とかく日本人は、真面目で、耐えることを美徳とするところがあるが、もっと素直になりなさいと言うこと。
    付き合いや罪悪感も不要。

    罪悪感と言えば、交渉の際によく使われる心理テクニックとして、「最初はとんでもない要求を出してわざと断らせ、相手が罪悪感を抱いたところで本当に通したい要求を提示する」というものがあるようだ。

    職場においても、罪悪感は、不公平なトレードに利用されがち。有給をとるのも、自分の仕事が終わったらさっさと帰るのも、本来は当然の権利のはずなだが、罪悪感にさいなまれる。
    私たちが抱く罪悪感は、実際には他の人からネガティブな感情を向けられることへの恐怖であると意識すること。

    また、気持ちがおちこんでいるときには、絶対に重要な意思決定はしないこと。
    かと言って、ハイの時も気を付けるべきだろう。
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    投稿日:2024.02.21

  • 31歳からのスタート

    31歳からのスタート

    アメリカの経済学者ロバート・ハリス・フランクは、「所得や社会的地位、家や車など、他人との比較優位によって得られる幸福感の持続時間がとても短い」ことを明らかにしました。
    我慢することで、自分に得られるもの(メリット)があるかどうか。そのメリットを自分が欲しいと思っているかどうか。そのメリットが、自分の支払うコスト(お金、時間、エネルギー、ストレスなど)に見合っているかどうか。我慢しなければならない期間が決まっているかどうか。をきちんと吟味しましょう。もし支払うコストに見合うメリットがなく、期間が決まっていなかったり長すぎたりするようなら、それは不公平なトレードといえます。自ら結論を出し、NOをつきつけたほうがいいでしょう。
    どんなポンコツな仮設でもいいから、とにかく言語化して考えることはとでも大事です。
    日本人は、もう少し自分のネガティブな感情や問題を誰かとシェアし、心の健康を維持することにお金を使ってもいいのではないかと、私は思っています。
    「心地良くない」「楽しくない」と感じたものは捨てていく
    落ち込んでいるときに、重要な意思決定はしない
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    投稿日:2024.02.04

  • 和也

    和也

    この作品を読んで、三つ知ることがありました。

    ①ミドルライフ・クライシス について
    これは、30代後半から50代にかけて起こる精神的危機。簡単にいうと、社会的価値観に流されるばかりで、自ら考えることをしない結果、個人的価値観がなくなり、自己の精神が保てなくなる状態のこと。

    ②自己肯定感と自己評価の違いについて
    自己肯定感は、何もない自分でもそのままでいいんだと思えること。自己評価は、例えば仕事のでき具合や年収など、周りと比べる「ものさし」を基準に考えること。

    ③体の声を聞くとはどういうことかについて
    例えば、仕事に行きたくないと思い、頭痛がする。でも任された仕事のプレゼンがあるから行かなきゃならないという場面。この時の身体症状は自立神経が狂ったために生じる。理性に従い、このままやり過ごし続けると病気になる。つまり、体が悲鳴をあげているときは、自立神経が乱れて症状をだしてくれているとも言える。理性を解放し、体のサインを見逃さないことが大切。
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    投稿日:2024.01.29

  • hitomi22

    hitomi22

    名言が多い本。
    「心療内科医が教える本当の休み方」を読んで興味を持った先生。心療内科医の先生が書いただけあり、優しく心に響くものがある。
    ページの割に読みやすく、さくさく読める

    自己肯定感が低い人、「生きづらい」と感じている人には、特におすすめ





    ・自分の感情に素直に生きることが大切

    ・自分と他人の境界線が曖昧だと生きづらくなる





    ・自己肯定感が上がると自分で自分を責めなくなる。
    失敗しても「まぁ、いいや」「何とかなるだろう」と思える。
    自分の存在と行いを切り分けて考えられるようになる。
    心に余裕と自信が生まれる


    ・社会には、あなたの真面目さや善良さにつけ込む人がいる


    ・私たちはお金と我慢をトレードするために働くのではない


    ・罪悪感が、実は自分勝手で関係改善に役立ちにくい感情である。

    次に罪悪感によって他者にコントロールされることを防ぐために、自分の中で物事の優先順をつけてその順位付けを忠実に守る。

    断ると言う選択肢を常に持つ。


    ★罪悪感に負けて、相手の言いなりになってしまうと、後悔したり、自己嫌悪に陥ったり、自己評価が下がったりしやすくなるが、自分の内なる望みを守ることができれば、自分自身を信頼てまき、自信が持てるようになる。

    ★適度に他人の都合より自分の都合を優先する。

    ★誰かのために生きる必要は無い。
    みんなが良いだろうと思うものを選択せず、ちょっとだけ邪でわがままな考えを取り込ませる事は誰でも可能。自分にとって心地良いと感じられるものであれば、OK


    ・自分を尊重しない相手から距離をとり、自分を大事にしてくる相手を大切にすること、それが自分自身を大切にすると言う事

    ・自分のルールに基づいた、自分らしい人生を


    ・今の日本社会ではやりたいことがあること、過剰に求められている。
    自分の正直な気持ちを認めることが第一歩

    ・謝罪する理由は、「何らかの不利益や不快感を与えてしまったことに対し、申し訳なく思う気持ちを相手に伝えたいこと」
    でもその裏には「謝罪をしないと、相手の気持ちが収まらない」「謝罪をすることによって相手に許してほしい」と言う思いもあり、ラインオーバーしてくることも。


    ★本当の生きやすさは競争や実力とは関係ないところにある


    ★昨日進まない頼み事や誘いを受けてしまうのは、自他の境界線や自己肯定感と深く関係している。
    「そのままの自分でOK」を出せていない。


    ★頼み事をして、相手の迷惑や負担になったら申し訳ないと言う気持ちは、自分には人に頼ったり助けてもらう価値がないと言う考えがベースにある。
    でもそれを決めるのはあくまでも相手。


    ・「出来事」と「解釈」に分ける。

    解釈をできるだけポジティブなものに。
    自己効力感や自己肯定感(私には〜ができる)
    は自己肯定感(何はなくとも、自分は自分でやって大丈夫)とは違う。


    ・本当に信頼できる大人と出会って欲しい。

    ・あるいは思考の外在化(紙に書き出す)もオススメ

    ・cotree(コトリー)というオンラインカウンセリングサービスもある。

     ★正義感に注意
    自分は我慢しているのに、と言う気持ちになると、人々と同じ価値観やルールを共有することで自分を安心させようとしていて、他人の失敗や落ち度、間違いを責めることで自分の正しさを確認し、相対的に相手の価値を高めようとする。



    ・相談できる人にもっとお金を使ってもいいと思う


    ・体感時間で自分の好き嫌いがわかる

    ・年齢、性別といった枠に惑わされない。

    ・落ち込んでいるときに重要な意思決定はしない。


    ・自分が心から楽しめるコンテンツ(小説、漫画、アニメ、ゲームなど)
    を見つける


    ・快不快の感覚をきちんと把握する。
    身体の声より頭からの声(頭で考えたこと)ばかりを優先させることがある。
    体の声を聞くためには、スマホを家に置いて自然が多いところに1時間だけでも良いので行き、空白の時間を作るようにする。
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    投稿日:2024.01.29

  • お む は る

    お む は る

    自分に自信が無いと他人と比較して上に立ちたくなって、そう考えてること自体にも嫌気がさしてた。
    これからは比較せずに、自分は自分で大丈夫って思えるようになりたいな。
    常に有意義な時間を生きようとしない!

    投稿日:2024.01.28

  • アンコとズンダ

    アンコとズンダ

    ◎他人の,「イケてる生きざま」が目に入る社会
    ただ,少なくとも「人生をレースに見立て,それに勝ち続ける物語」は一生すがりつくには非常に脆弱であろうと思います。なぜなら,人は永遠に競争に勝ち続けることはできず,一生のうちに必ず弱者の側に回る瞬間があるからです。

    競争的な価値感から適度に距離を置くことは,自分本来の物語を作るうえでとても重要だと私は感じていますし,そうした世間の価値観(評価基準)を必ずしも満たしていなくても,「私はこうして生きています」と自分の言葉で言えるようになれば,少なくとも不幸な人生ではないだろうと思います。

    ◎「嘘のない物語」が人生を支える
     ところで,自分の物語を編集するにあたって,もっとも警戒すべき現象の一つが「だからわたしはダメなんだ」病(DWD病)です。
     前述のように,自分の物語は,これまでの人生で起こった出来事と,その解釈によって紡がれていきます。
     どんなに素晴らしい「出来事」であっても,その解釈がネガティブであれば価値が0になってしまいます。
     自分の物語をダメにする悪魔は,実は「解釈」のところに潜んでいるのです。

     私は,明確な答えのないじ今の時代において,人の心を動かすのは「弱き者の物語」だと思っています。
     さまざまな作品において,いま「弱き者」が指示されており,そこに登場するキャラクターは,どこか弱く,格好悪く,人間臭い。
     その嘘のないリアリティーこそ愛おしさの源泉であり,完璧でない私たちに「それでも生きていいのだ」を安心を与えてくれます。

    まず人間関係を見直すこと。
    違和感は,心が「この人の考えや価値観は自分と違う」と察知したときに鳴るアラームのようなものです。→違和感を自覚し,受け入れ,「自分がなぜ,どこで違和感を覚えたのか」をきちんと考えることは,自分が他人についてより深く理解する,大きなチャンスです。

    心が弱っているときには,自分をジャッジする人から離れる。→では,心が弱っているときに会っておいたほうがいいのは,一体どんな人なのでしょうか?簡単に言うと,「元気ないときにあっても,また会いたいと思えるような人,自分を守らなくてもいい(防御コストを一切払わなくてもいい)ほどに安心できる人 だと思います。

    中年期にさしかかると,どうしても若い頃に比べて体力や気力,記憶力,容姿など衰えていきます。これまでに頼りにしていた「必勝パターン」が通用しなくなり,能力の限界をかんじることも多くなります。→それがミッドライフ・クライシスです。
    特に人生の前半(40代くらいまで)に,頑張って会社や社会に適合してきた人,すなわち「自分の中にインストールされた会社や社会のリールを,疑うことなく素直に受け入れt人ほどこれが起こりやすい。会社や社会のうルールは私たちを幸せにしない。なぜなら競争原理に基づいているから。

     私たちはお金と我慢をトレードするために働くのではない。
    「我慢は美徳」というのは,他人に我慢してもらったほうが都合がいい人たちの勝手なルールに過ぎません。

     「罪悪感」という感情は,「我慢は美徳」といった価値観やルールと並び,あなたに不公平なトレードを強いる「内なる敵」の一つです。→罪悪感とは実は自己中心的な感情であると言うことです。

     気遣いは2種類ある。自分が嫌われないための防御的な気遣い。自分のことは置いておいて,純粋に相手にとってのプラスを考えた気遣い。前者が多く,そして“罪悪感”を生み出す。多くの罪悪感は,他の人からネガティブな感情を向けられることへの恐怖,であると意識しましょう。罪悪感が実は身勝手で,関係改善に役立ちにくい感情である。

     人生は「ほどほどにポンコツ」がちょうどいい。
    王道を歩むための維持コストは,ものすごく高いのです。でも,そこから少し横道に逸れるだけで,ものすごくラクな世界が広がっていたりします。


    自分のルールに基づいた自分らしい人生を取り戻してほしい。

    人が本当に幸せになるために,他人が納得する物語ではなく,自分が納得する物語を生きる必要があります。

    ストレスが溜まったときには,他人に聞いてもらうのもいいでしょう。

    ところが,「本当はやりたいと思っていないこと」をやり続けていくと,少しづつ削られる。体感時間が長いことは合わないこと。

    落ち込んでいるときには重要な意思決定は行わない。人生には先延ばしにしていいことはたくさんあります。

    なぜなら,「自分が今,快いと感じているのか不快に感じているのか」「自分が何を本当に楽しいと感じるのか」といった自分本来の感覚や感情よりも,「他人にとって都合の良い価値観,ルール」を優先したからこそ,彼らは自らの心身を,崩壊するまで酷使するに至ってしまったからです。
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    投稿日:2024.01.23

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