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江本マシメサ, あかねこ / PASH! ブックス (1件のレビュー)
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やお
"「うん。普段は、ちょっとしたことで怒ってはいけない、ありのままを受け入れるんだ、みたいな感じで諦めることが多かったんだ。大自然の中で暮らしていると、感情の振り幅がズレちゃうんだろうね。でも、今日はジ…ークが怒ってくれた。ああ、やっぱり怒っていいんだって、安心したよ」 リツハルドの話していたとおり、私達はまったく異なる環境で育ち、性格も正反対だから『ちょうどいい』のだろう。 「ジークはね、ピアノの調律師みたいに、俺の感情を正しい方向に導いてくれるんだ」 「それは、大げさではないのか?」 「そんなことないって」 今日はいつもより、深い話ができたような気がした。やはり、対話は大事なのだと、ヒシヒシと痛感してしまった。"[p.156] 北欧貴族はもともと宝島社から出てるけど、漫画化の影響を受けての短編集なのかこちらは主婦と生活社から。あかねこさんの新規絵が見れるのはとても嬉しい。 現在進行中の漫画と大体同じ、2人が仮の夫婦生活をしてる冬から始まり春、夏、秋の短編集。基本的にジーク視点。 少しだけではあるけど、アイナ視点、ルカ視点のリツハルドが見れるのがすごく良い。特にリツとルカのものすごく僅かで些細なやり取りがほんと良くって、ルカが思春期なのもあって、リツが領主というより近所の気のおけるお兄さんという体で接してて……へらーと笑ってそうな感じなのに力はちゃんと強いのもちゃっかり描写されてて好き。 ジーク視点で仮夫婦の仲良しいちゃいちゃが読めること、リツの領主としての働きや、村のお兄さんという感じの接し方も見れて最高だった。続きを読む
投稿日:2020.05.16
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