【感想】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生

香月美夜, 椎名優 / TOブックス
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
11
6
2
0
0
  • 各巻末尾に収まりきれなかった短編集

    エーレンフェストの枠から少し離れて、貴族院へ向かった第四部のローゼマインが起こした波紋の数々を、その飛沫を受けた登場人物の視点で語り尽くす短編集です。
    各巻末尾の短編は概ね本編を補足するように書かれているところ、本編の流れからは多少離れつつも、色々な人々の思いが語られていて面白かったです。
    一年生を終えたところの書籍読者も、結末まで知っているWEB版読者も、ともに楽しめると思います。
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    投稿日:2018.10.10

  • 主人公以外の視点の短編集です。

    ローゼマイン以外の登場人物の視点で書かれた短編集です。主人公以外の視点からも物語が語られることによって、物語がより深みのあるものになっていると思います。この深みが他のライトノベルと一線を画すものとなっています。私が特に気にいった話はルーフェン視点で書かれた「素晴しきディッター」と、アンゲリカ視点の「神殿の護衛騎士」と、ソランジュ視点の「閉架書庫と古い日誌」です。「素晴しきディッター」はレスティラウトが、ただのプライドの高いバカでないことが語られるカッコいい話です。「神殿の護衛騎士」は、いかにもアンゲリカらしい微笑ましいお話です。アンゲリカと灰色神官達との会話が楽しい。「閉架書庫と古い日誌」は、図書館を守る司書達の思いが熱くせつなく語られるお話です。読み出すと止まらなくなってしまう本好きの下剋上。早く次が読みたいです。続きを読む

    投稿日:2018.11.18

ブクログレビュー

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  • jube

    jube

    面白かった。
    やっぱりダンケルフェルガー面白い。
    ルーフェン先生、アンゲリカがおもしろい。
    そして、トラウゴット視点が面白かった。ざまぁ(笑)
    ハンネローレが可愛い。

    投稿日:2024.03.24

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    本編のサイドストーリー、別の視点から見ると
    何気なく進んだ話のそこかしこに、偶然や策略
    愚かさなどがあり、物語が重層的に楽しめる

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    投稿日:2024.01.30

  • min

    min

    個人的に、ヴィルフリートの話とトラウゴットの話がおもしろかったです。
    ヴィルフリートに関しては、側近の派閥の違いがこんなに思考の違いに影響するのか〜と驚きでした。ライゼガング系の側近たちがどれだけいらついているのか、微塵も察せてないんですね。逆に、ヴィルフリートはヴィルフリートで主人公の側近に不満を持ってると。価値観の違いは本当に恐ろしいです。
    トラウゴット…。ローゼマインに謝罪した時点では、まだ理解できてなかったんですね。ローゼマイン視点で読んでると、本人がトラウゴットに興味なさすぎて全くその辺りの機微が伝わってこないので…。とりあえず、どの視点から見てもユスクトスは有能だとわかりました。
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    投稿日:2024.01.27

  • だも

    だも

    間が悪いと落ち込みながらも頑張っているハンネローネが好きだな。

    ルーフェン先生のことは、ずっと『NARUTO‐ナルト‐』の「マイト・ガイ」をイメージして読んでいた。
    レスティラウトと剣を交えている挿絵を見て、認識をとても改めた。
    ダンケルフェルガーの貴族で、オレンジっぽい金髪、熱の籠もった青い瞳。
    マイト・ガイなわけなかった。

    ソランジュ先生が、司書仲間達と楽しくお仕事する日が早く訪れますように。
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    投稿日:2023.12.01

  • ひるあんどん

    ひるあんどん

    ローゼマイン以外の視点で語られる貴族院一年生。ルーフェンてただの筋肉バカな先生じゃなかったのね。ディッターに異常に力を入れているのもちゃんと理由があったのか。自領の領主候補生に苦言を呈することもできるまともな人なのね。トラウゴットは一時の甘い考えでの行動が将来にわたって自分を苦しめるのね。ボニファティウスの第二夫人の息子である父親のコンプレックスの影響でトラウゴットもコンプレックスが凄いのね。ハンネローレの間の悪さはこれからもネタとして使うのかな。本が好きじゃなかったのはびっくり。続きを読む

    投稿日:2023.08.11

  • ますたぁ

    ますたぁ

    貴族院1年生の出来事を他の人視点で描かれたSS集
    時系列で書籍本編と併読したので、この本だけの感想は書きにくい


    やはり意外だったのはルーフェンかな
    本編だけだとディッター狂いウザい教師にしか思えないけど
    ちゃんとディッターを通じた生徒の成長や、ディッターの意義、ダンケルフェルガー出身として領地の将来、次期領主のことなど考えていたのだなとわかる


    アンゲリカも自分が出来ないことを自覚していて、その上で他の人に任せられること、自分が出来たほうが良いことをちゃんと理解している
    ま、一般的な貴族らしからぬことは変わりないけどね


    ローゼマインが帰還した後の事はヴィルフリート視点でしか語られてなかったけど、ブリュンヒルデ視点ではその大変さも違って見える
    領主一族の側近ってどんな立ち位置なんですかね?
    命令の指揮系統としては自分の主が第一なんでしょうけど、他の領主一族の指示を蔑ろにして良い訳では無い
    まぁ、この場合はヴィルフリートの拡大解釈と粗忽さ故の行き違いですけど
    その影にはやはりオズヴァルトがいるんだよなぁ
    つくづくその考えが一般的なのかどうか判断かつかないですね


    トラウゴット視点で見るとユストクスの優秀さが際立つなぁ
    本来の側仕えの仕事は当然として、事務処理能力の高さ、マルチタスクをこなす能力、情報収集の数々の手法、独りで素材最終できる程度の強さ等など


    オルトヴィーン視点でのドレヴァンヒェルの姉弟
    本編の感想でも書いたけど、苦労人ですよねぇ……


    ソランジュ視点で出てきた日誌
    これは後に本編でローゼマインに貸し出されるやつですね
    書かれてある内容は普通の業務日誌だけど、その背景は結構重いというのがこれを読むとわかる
    ローゼマインがラオブルートに疑われる要因でもあるけど、ソランジュとしては善意なんだよなぁ


    何だかんだ言って、本編だけではわからないユルゲンシュミットの常識や、他の人視点でローゼマインの特殊性など、よく綻びが出ないように整合性が取れている構成力に脱帽
    続きを読む

    投稿日:2023.07.22

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