【感想】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いII」

香月美夜, 椎名優 / TOブックス
(38件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
16
11
7
0
0
  • ついに...完成...。

    個人的には紙の本そのものはスペースを圧迫する邪魔なもので、中身が全てという認識(電子書籍派)の私には1巻でマインが本がないなら自分で作るとなった時、中身全部知っている本を作って何の意味が?という感じで当初はマインの心境がいまいち理解できませんでしたが、マインの読書好きは知識欲を満たすものというよりも、本の手触り、インクの匂い、ページをめくるという行為そのものが好きな「本フェチ」だったわけです。

    「本フェチ」そのものは今でもよく理解できていませんが、ないない尽くしで始まった本作りもようやく完成し、万感の思いで喜ぶマインの描写にはこっちまで胸が熱くなりました。

    本作りについては一段落はつきますが、物語は落ち着きません。というよりこれからが本番という感じです。いよいよ貴族との係わりが始まり、これまで所々でしか描写のなかった魔力、魔法といったファンタジー成分がようやく出てきました。めずらしく戦いのシーンもありと盛りだくさんです。

    そして今巻のエピローグ...、この作品はネット小説として読んでいたころから滅茶苦茶好きな作品なのですが、今思えば、今回のエピローグに当たる部分を読んで、本当の意味でこの作品を、マインというキャラを好きになったような気がします。ホロっときました。
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    投稿日:2016.02.04

  • 広がっていく新しい生活(^^)d

    識字率が低くて本が高価な異世界に、身食いという病を抱えた少女として転生した本好きな女子大生が、自力で本を作っていこうとするシリーズの第2部の2巻目です。
    身食いを抑えるための手段と図書室を利用するため、神殿で魔力を捧げる巫女見習いとして生活することになったヒロインですが、この巻でとうとうまともな本を作ることに成功します。
    病弱な身体に収まりきれない本への情熱と行動力が、周囲に色々な影響を与えていく面白いストーリーを見せてくれます。

    神殿に務めることでこれまでの町での暮らしの他に、貴族社会の片鱗を覗くことになるヒロインですが、今後の作品の拡がりが楽しみです。
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    投稿日:2016.01.29

  • ついに完成!!!

    登場人物の公式設定イラストとおまけの短編が二本書き下ろしなので、Webで連載を追っているファンでも毎回新刊を楽しみにしております。
    しかし出版社の判断からWebのオリジナルよりかなりのページ数を削られて、お気に入りの場面や登場人物の掛け合いが削除されてしまっているのが、非常にもったいないし物足りない部分ではあります。
    もちろんWebでは引き続き閲覧可能ですが、せっかくの書籍化なのにファンとしては不必要な部分など皆無な作品を出版社の都合で削られるのは、少し残念ですし悔しい気持ちになりました。
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    投稿日:2016.02.13

  • すごいハラハラドキドキさせられる一冊!

    第2部神殿の巫女見習い2巻です。
    前半は穏やかに本づくりを進めていく感じです。その本に関するマインの物言いなどが非常に面白く、マインの周りが振り回されまくっている感じがこの作品らしくてすごく面白かったです。
    後半は貴族などとマインの関りがでてきたりと非常にハラハラさせられる展開。神官長との関係などにも変化がでてきて一体どうなるのかとドキドキさせられながら読まされました。
    貴族がでてきたことでこれまで以上にどうなるのかとワクワクさせられる面白い一冊だったと思います。是非読んでみて下さい
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    投稿日:2017.09.02

ブクログレビュー

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  • 農田

    農田

    ・現実を忘れさせてくれてありがたい!異世界行きたいけど怖い!
    ・騎士団とのやりとりは感動した。意地悪な護衛に対して仕打ちをする流れが感動!そして、想定以上に大きな力を宿してるというのも良い設定。
    ・現実世界で母と再会した時に涙が出る。突然の地震で子供を亡くした母の気持ちたるや。自分が同じ立場だったら悲しすぎる。それを汲み取る主人公に共感。続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • mai

    mai

    このレビューはネタバレを含みます

    色々ありすぎて…。ロジーナとの衝突。きちんと主らしくできたと思うよ、マイン!ロジーナも現状をしっかりみることが出来てすごい。ヴィルマのフォローが最高。
    そして、初めてできた本。本当におめでとう!!飽くなき欲望は正しく向かえば、すごいことができるんだね。情熱を持ち続けられることが才能だわ。
    そして、トロンべ討伐のシキコーザ。周りと自分の立ち位置わかってなさすぎでは…。後悔と責任を感じているフェルディナンド、苦労性だなぁ。(Web版読了済)

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    投稿日:2024.02.11

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    神殿の巫女見習い側仕えも補充が必要です、絵を描けないマインの代わりが必要と神官長にお願いすると、将来貴族と付き合いする必要性から芸術分野の側仕えが強制的に決まり、本をよむじかんを音楽(フェシュピール)についやせとの無体な命令・・・でも念願の本が完成
    マインの存在を煙たがる神殿長に近しい貴族の手で傷を負い、重大な過失として処罰される貴族、貴族社会の体制が崩れたためマインが神事を行う事が、平民ゆえの差別的から重大事件に発展したのだ

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    投稿日:2023.12.29

  • haruco

    haruco

    いつも通りの神殿での日常から、中盤にかけてすごくファンタジー色が出てくる。世界観が今までと繋がってるけど別物になっていってる。
    ラストの日本の日常を(やや長いと感じるほど)見せてもらえたので、ずれを認識できたのがよかった。
    神官長のスーパーマンっぷりが際立ってて、裏でこそこそしてる神殿長とえらい差ですね。
    とうとう念願の自分の本ができたところはすごくよかった。若い工房の力をたくさん使って、若い人たちが奮闘してるところは活力みなぎってていい。
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    投稿日:2023.12.24

  • min

    min

    このレビューはネタバレを含みます

    読み返し勢です。
    この巻で完成したものって結構多いでしょうか?この辺り、自分でやってみようと思えばできるような、手軽なあれこれを作ってるのがいいですね。

    また、マインの膨大な魔力量が判明したり、前世の記憶が正確にバレたのもこの巻。
    ひとつの転換点だなーと読んでました。

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    投稿日:2023.12.15

  • さら

    さら

    このレビューはネタバレを含みます

    やっと本が出来ました~! 紙作りから始まって、インク作り、印刷製本まで長かったね、マイン。でもまだまだマインの野望は止まりません。
    神官長がマインに同調し麗乃の世界をのぞき、マインがお母さんに謝るところ、泣けます…。
    神官長は悪い人ではないでしょうが、これからマインはどんなことに巻き込まれるのでしょう。

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    投稿日:2023.11.21

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