【感想】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘III」

香月美夜, 椎名優 / TOブックス
(42件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
19
11
7
0
0
  • マイン本領発揮⁉マインの暴走で大きく物語が動きます。

    今巻ではお菓子作りに、紙作り、洗礼式と盛りだくさんの内容です。洗礼式の可愛らしい描写とマインの静かな大騒ぎが見所です。そして物語の転換点とも言うべきマインの暴走!本の為なら考えなしに突っ走るマインの本領発揮です。

    それにしてもこの物語、連載元ではかなりの長編になりつつありますが、先まで読んで改めて読みなおすと、だいぶ先で活きてくるキーワードがそこらじゅうに散らばっていて、ニヤリとしてしまいます。世界観、ストーリーが作者の中できっちりできているからこそですね。

    書下ろしはルッツの商人見習いの日常と、ギルド長の独白が読めます。ルッツの日常はルッツの置かれている状況やマインへの想い等、ちょっとした描写を楽しむ作品となっていて、こういった細かな描写こそ、この作品の私が好きなところです。ギルド長の独白ではギルド長なりにいろいろ考えているんだなあと知ることができると同時にギルベルト商会のベンノに対して悉く裏目に出ていることで笑えます。

    しかしあのポーズには、その様を想像するたびにニヤニヤ口元がゆがむ。 神に祈りを!
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    投稿日:2015.08.02

  • 全ては本のために(^^)d

    本の入手が困難な異世界に転生した本好きなヒロインが、試行錯誤して本を作ろうとしていくストーリーです。

    本を作るだけではなく、生活環境を改善するために考え付いたことが商人の目にとまってお金も稼いだり、本人にとっては何でもない知識がもとで色々と騒動を起こしたりと話の幅が広がって面白かったです。

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    投稿日:2015.07.26

  • これまでよりはるかにシリアスな展開、なのに笑える!

    これまで同様に笑え、これまで以上にシリアスな一冊です。
    これまで以上にマインの命が風前の灯になってきて、内容としてはさらにシリアスになり、非情な決断を下さなければならなくなります。しかし、そこからがこの作品の面白さ。マインの本への愛が流れを大きく変え、さらに事態はどんどん飛んでいきます。その展開のもたらされ具合がすごく笑えますし、その場面場面での決断はいったいどうなっていくのかと非常にハラハラさせられます。
    また、シリアスな場面だからこそのギュンターのかっこよさみたいなのがでてきます。これまではオットーに嫉妬してたりすのが印象的なギュンターですが、この巻ではとてもかっこいいです。
    他にもマインがさらに商人らしくなっていることやこの作品の世界での神への祈りのシーンを想像したりなど笑えるシーンも数えきれないぐらい有ります。
    ページ数も1000ページ以上あり、内容も盛りだくさん。内容も大満足で、最高に満足できる一冊だと思います。
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    投稿日:2017.09.02

ブクログレビュー

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  • さら

    さら

    このレビューはネタバレを含みます

     身食いの熱で倒れたマインでしたが、フリーダの為の魔術具のおかげで助かりました。しかし、身食いが治ったわけではなく、一年もすればまた身食いの熱にとりこまれてしまうだろうと言われ、貴族に頼り一生飼われるか、家族と暮らしそのまま朽ちるか選択を迫られることになります。
     マインは家族と共に暮らすことを選びますが、洗礼式で神殿に行った時、神殿の中の図書館を見つけ巫女見習いになろうとします。両親に反対されますが、マインの身食いの為には神殿で魔力を抑制した方が良いのです。
    ベンノのアドバイスを受け、出来るだけ有利な条件で巫女見習いになれるよう交渉するのですが――。

     マイン一家を見下す神殿長に立ち向かったギュンター、かっこよかったです。そして家族を傷付けられた怒りのため魔力を解放してしまったマイン。神官長の言葉で何とか理性を取り戻し、大事にならずにすみました。
    神官長が話が通じる人で良かった。

    しかし、神殿に通うとなるとルッツとずっと一緒にはいられません。ルッツが裏切られた気持ちになるのも分かります。仕方ないけれど切ないです。

    ベンノの店のマルクさん視点の話やギルド長視点の話等、面白かったです。ギルド長は悪い人ではなかったのですね。ただちょっと不器用で言葉が足らなかっただけで。
    今後の物語が楽しみです。

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    投稿日:2023.11.12

  • finger0217

    finger0217

    余命宣告を受けていたような状況でしたが、前世での知識と持ち前の猪突猛進ぶりでなんとか活路を開いたマイン。
    彼女の周りの男たち(主にルッツとベンノ)は振り回されて大変そうですが、この後の第二部にむけて、いわば「マインの仲間たち」の結束が固まったことが印象的なストーリー展開でした。

    一方で、いわば「敵」として現れることが多かったギルド長も一概に悪い人というわけではなさそうですし、マインが身を寄せることになる神殿にもいろいろと複雑な事情がありそうで、これからの展開にも目が離せません。

    そこまで期待せずに読み始めたシリーズですがすっかりはまってしまいました。
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    投稿日:2023.11.12

  • mai

    mai

    このレビューはネタバレを含みます

    フリーダに対してよくマインがここまで普通の友だちらしく接せるなと思った。命がかかった場面で自分たちのいいように騙そうとする時点である程度いい距離で接したくなるよね。あと、やっぱり神殿でのあらゆる出会いが目白押し回。神官長とも出会い、新しい生活が始まるね。(web版読了済)

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    投稿日:2023.09.21

  • おまる

    おまる

    グリコのポーズで私も腹筋崩壊してしまいましたw

    実は皆優しいって事も知れて、良かったです!ギルド長とか、ベンノさん視点だとイヤな人ですけどね。これで第一部完結!ここからがまた楽しみです♪

    投稿日:2023.09.08

  • vermilion12

    vermilion12

    このレビューはネタバレを含みます

    洗礼式でグ○コのポーズに爆笑して倒れるマイン。水場を探して貴族ゾーンに入り本を見つける。神殿長に直訴して神殿巫女になった。
    すっごく面白いしオススメ!

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    投稿日:2023.07.08

  • ますたぁ

    ますたぁ

    1部の完結巻
    そりゃぁ泣くよね

    ルッツやマインの行く末について、母親の愛情なんだよなぁ
    カルラもエーファも心配なだけで、決して二人の選択を否定したいわけじゃないんだよね


    マインが家族に病気について正直に打ち明けるところ
    家族の反応とか、もうね
    泣けるよね




    ベンノさんからの交渉の助言
    「まずは、自分にとって最善の結果を頭に思い浮かべる。そのために相手から引き出さなければならない譲歩が何か、こちらから出せるものは何か、相手が何を欲しがっているか、見極めるんだ」

    このアドバイスが後に王族相手に存分に発揮されるとはねw
    この指導が後の「商人聖女」で活きてくるわけですね

    ローゼマインの最善の結果、生活水準を下げたくない(もっと本が読みたい)今以上の本を読みたい、フェルディナンド様の連座回避、エーレンフェストに利をもたらす
    引き出す譲歩、連座回避、養子縁組の1年間の猶予、領主夫妻の要求内容、エーレンフェストの引き上げ、そして求婚用の図書館(中央図書館を離宮にしても可)
    こちらから出せるもの、自分の身柄、儀式の披露、脅し?
    ジギスヴァルトの欲しいもの、グルトリスハイト、中央を運営する魔力

    ジギスヴァルトの浅はかさが露呈してるなぁ……
    そりゃぁベンノさん仕込みの商人相手に素人は太刀打ちできませんて


    マインの神殿入りの事情を鑑みるに、ユルゲンシュミットの存続は、かなり細い運命の糸が奇跡的に紡がれた結果なのだとわかる
    リーベスクヒルヒェ様のいたずらなのか、時の女神ドレッファングーアのお導きなのか


    ところで、フェルディナンド様は空の魔石を使おうとは思わなかったのかな?
    マンガで見るとちゃんと腰に色々とぶら下がってるので持ってなかったわけじゃないと思うんだよね
    暴走させてるときって、魔力吸い出しても焼け石に水だからか?

    それにしても、フェルディナンド様の視点を「記憶」で知っているからこそもの凄く泣ける

    「ひどく眩しい物を見たような」という表現が既にここでもされてたんだよなぁ
    確かに、貴族の常識に照らし合わせればものすごく驚くと共に、我が身の境遇を鑑みれば眩しくも見えますよね



    ギルド長視点のSS
    ベンノさん視点ではとんでもなく無礼な提案の数々なんだけど、ギルド長なりの配慮があるんですよね
    まぁ、ベンノさん的には逆効果ですけどw
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    投稿日:2023.06.15

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