【感想】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」

香月美夜, 椎名優 / TOブックス
(100件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
28
31
26
3
1
  • おすすめ!読んでて楽しい!

    話の概要はざっくり言ってしまうと、本が好きで堪らない現代人が異世界に転生し、現代知識を生かして司書を目指すお話です。これだけ書くとネット小説界に吹き荒れる「異世界転生成り上がりもの」のテンプレとも言える設定ですが、書く人が書くとこんなに面白くなる。

    身分制度がしっかりと確立している世界で下町の兵士の娘として転生した主人公マイン。早速本を読もうと探しますが、転生した世界は識字率が著しく低く、紙やインクの値段がとんでもなく高い世界でした。マインの回りでは本どころか、文字すら見かけない状態。町に本屋すらない!本は何処?そうだ!ないなら作ればいいじゃない!と本に囲まれた生活を目指して、奮闘開始です。

    本の為なら自重を遥か彼方に置き忘れ、暴走するマインが巻き起こす騒動に笑いを誘われます。とても可愛らしい主人公ですが、なかなかいい性格で、一人称視点での語りや登場人物たちとのやりとりにニヤニヤ、クスクス、時にはホロリと無表情に読むことが難しい作品です。
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    投稿日:2015.03.02

  • 本がないなら作ればいいって…f(^_^;

    投稿サイト小説家になろうにて連載中の作品です。
    活字中毒のヒロインが、本の入手が困難な異世界に病弱な子供として転生してしてしまったという設定です。
    本を読みたくても家に置いてなくて売ってもいない。だったら自分で作るしかないと色々と試みていきます。
    紙もインクも入手できない状況でどのようにしていくのか、結構面白く読み進めることができました。
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    投稿日:2015.03.07

  • 本がないなら作ればいいじゃない‼

    登場人物はそれぞれ個性的で、必ずしも主人公を持ち上げるばかりでなく、意見がすれ違ったり対立することも。立場や生活環境による視点の違いがきちんと描かれています。主人公ばかりに肩入れしすぎない、でも主人公は主人公でちゃんと魅力的に描かれているのが大きな特徴のひとつです。
    世界観の構築や伏線など、非常に細やかで手を抜かない作者さんだと感じます。
    識字率が低く紙が普及していないのにレシピが出てきておかしいという意見もありますが、それは物語が進み下地ができてからの話なので、特に矛盾してはいません。出るべくして出て来ます。
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    投稿日:2016.02.13

  • 本好きにお薦めする本です。

    転生物ですがご都合主義では無いです。恋愛ものでも無いので安心して読める感じ。チートもほぼ無い。チートどころか最初は貧民、病弱など、大変な事が一杯。私は電子書籍で「兵士の娘」の1と2を纏めて購入した後に先の話が気になり、なろうへ行って最新話まで。そして紙の書籍が欲しくなり購入。今では近所の本屋で予約して購入(紙の書籍は発売日より前に本屋さんに並ぶんですよね)した後に電子版も購入になりました。丁寧に作り上げられた世界観は物語が進むほどに見事です。

    でもなぁ。よもや紙から作ろうとは・・・凄いよ主人公。この巻は紙までたどり着きませんが。
    読書は好きだけど、私にそこまでの情熱は無いなぁ。でも、本が無いと生きれないから頑張っちゃう?とか考えてしまいました。一生懸命に生きる本好きの世界の人々は生き生きとしています。
    あ、でも衛生面的にこの世界に転生は私は嫌かも。うん無理。
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    投稿日:2016.07.30

  • 異世界知識でのモノづくりを極めた作品

    あらすじ
    本が異常に好きな大学生の麗乃はあることが原因で死んでしまい、異世界にてマインという体が非常に弱い女の子として生まれ変わる。彼女は自分が好きな本が読めない世界に絶望し、本を読みたい欲求に従い、本を作ることを目指し始める。


    現在第1部完了(3巻)まで読みましたが、非常に面白い作品だと感じました。
    本が好きすぎてとにかく本を読みたいというような目標などもありますが、この作品を端的に言うと異世界の知識を使って成り上がるということを非常に丁寧に書いた作品だと思います。いまや山ほどある異世界転生ものですが、この作品はその知識を使って生きていこう、成功しようとする部分に極端に焦点を当てて書かれた作品だと思い、まずそこが魅力だと思います。体の弱い少女の体で、この貧しい生活の中で、一体何がつくれるだろうと試行錯誤し、大きな失敗を繰り返しながら少しずつ成功していくところが物語として非常に面白いです。
    また、登場人物も魅力的な人物が多いです。主人公のマインをはじめ、どの人物もこういうような人なんだよなぁと頭に浮かぶような特徴のある人物になっており、人物の混乱なども起きず、非常に読みやすかったです。
    さらに異世界ということでファンタジー的なところもあるのですが、それが小出しになっており、世界観に非常になじみやすく、うまいと感じさせられました。
    値段は千円とお高めで気になるところではありますが、そのお金を出す価値のある物語だとは思います。
    是非、読んでみて下さい!

    8/4追記
    小説家になろうのサイトで最終話まで読んできましたが、最後まで素晴らしい作品でした。正直、ラストは涙が止まりませんでした。
    作品全体の感想として上に述べたような異世界の知識を生かしたラノベという部分を残しつつ、ファンタジー色がどんどん増えていきます。所々、敵のやられ方があっさりに感じてしまうところはありましたが、他のところは素晴らしいの一言です。すごく笑え、すごく泣けます。
    自分が読んだラノベの中では今一番オススメできる作品だと思います。是非是非読んでみて下さい!
    (お値段が気になる方は小説家になろうのサイトで最後まで読んでみてほしいと思います。)
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    投稿日:2017.08.04

  • 話が進まず半分で挫折した

    転生した先で、どのように本を作っていくのか、楽しみに読み始めましたが、なかなか話が進まず、ちまちまと中世ヨーロッパ風の生活を描写しようとしているのみ。半分まで我慢して読んだが全く面白味を感じられなかった。文体や文章運びにも魅力は感じられなかった。評判が良いようなので買ってみたが、ここまで期待外れは久しぶりです。続きを読む

    投稿日:2018.07.09

ブクログレビュー

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  • jube

    jube

    ここ最近で一番ハマったかも、
    外伝いれて36冊(完結済み)
    20日ほどで撃破
    しかも、第五部は3巡した(笑)

    面白かった。前々から読みたいと思いつつも、
    なんか、第何部何巻というめんどくさい表記と、中古に出回らないのと、値崩れしないので、なんとなく手をだしていなかった。数ヶ月前に”薬屋”に手を出した後、AIにやたらと進められるようになってしまい、廉価なコミック版をセットで入手する機会があり、図書館で借りた。図書館で見たことがなかったので、ないもんだと思っていたが、単にいつも貸し出されていて、目につかないだけだった。予約して借りた(ありがたや)

    書痴大学生麗乃が本の下敷きになって圧死(多分)、あまりにも本狂いなために、麗乃の幼なじみ修が、本のないところに転生すればいい、と言うようなことをつぶやいたら、その通りに(まあ、呪いかどうかは不明)。
    1巻では5歳の女児に転生(もしくは精神だけ転移)した後、本のない階級だったため、とりあえず、自分で本を作る努力を始める。魔法世界の下層住民の生活がとてもリアルに描かれていて、面白い。
    これは、ハマるわ。
    ジャンル的にはエコノミ系?
    狼と香辛料のようなノリを感じる。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

  • hitoshiebihara

    hitoshiebihara

    Audibleで視聴。英語版が出ていたので、ライトノベルなら日本語版みてからなら英語版でなんとかいけるかと思い読んでみる。いけるかなー

    投稿日:2024.03.09

  • あさひ

    あさひ

    数年前に漫画を少しだけ読んでいて、単行本のシリーズがついに完結したということで、全巻読破目指して読んでいきたいと思います(T^T)
    全33巻もあり、全部買うにはお金が…。なので、今回も図書館本に頼ります…。人気作のためか、第1巻ですら予約が必要でした。

    あんなに本が大好きで、周りから気味悪がられるほどの本のお虫だった麗乃。転生先がまさかの本無し、認字率低しの世界だった。そこで諦めずに、「本を作ろう!」となることにびっくりしました。
    失敗の連続だったけど、まだまだマインには諦める気はさらさらなさそうなので、今後の展望に期待大です。
    ただ、エピローグが少し不穏な感じ漂っていたので、心配でもあります。

    面白すぎて、借りた日に一気読みでした!
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    投稿日:2024.03.04

  • 優しいお湯

    優しいお湯

    アニメ視聴済。漫画読了。
    続きが気になるので小説版を1から読んでみようと思った次第。
    小説ならではの表現で伝わってくる物語の描写はアニメや漫画を見ていても新鮮さを伝えてくれるものでした。やっぱり面白い!!
    先の展開がある程度分かっていますが、小説で早く続きが読みたい!!世界観がしっかり作り込まれているのもこの作品の魅力ですね。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • ゆまち

    ゆまち

    超がつくほどの本好きの麗乃。司書として働くことができる!と喜んでいた矢先、地震で落ちてきた本に埋もれて死んでしまい、別の世界で病弱な少女マインとして生きることに。
    さてはて異世界の本ってどんなだろう!?と期待に満ち溢れていたマインだったが、この世界では本は大変高価なもので貧しい平民のマインには手が届かないものと知って絶望する。
    けれど諦めない!
    その熱量は凄まじいもので、作中でマインに振り回される登場人物たちと一緒に、こちらまでぐいぐい引っ張られて読むのがとても楽しかった。

    元々アニメは最新のものまで見ていたのですが、アニメで省かれていた描写やエピソードがてんこ盛りでとても面白かったです。
    満足な読後感と、続きが気になりすぎて次巻を読むのが楽しみです。
    最後まで読み切れるかな?
    続きを読む

    投稿日:2024.02.21

  • あ

    このレビューはネタバレを含みます

    今まで読んだものの中で5本の指に入るほど大好きな小説です。睡眠時間を捧げて一気に読んでしまいました。今もたまに途中から読み返すと、やめ時が無くて数時間帰って来れなくなります。老若男女・全世界の人に自信を持っておすすめできる本なので、ぜひ読んでください!

    下記には2巻以降のネタバレも含まれますのでご注意下さい。

    主人公マインの目的は最初から最後まで"本"で一貫しているのが良いです。異世界転生ならではの、家族との微妙な距離感があるところから始まり、大切な家族になるまでの過程に涙し、マインにとってのベースが物語の最後の最後まで大事に、丁寧に描かれています。
    本の名前にある通り、マインは下剋上を続け、高みまで昇ります。決して楽な道ではなく、また上の地位にいくことを目的ではなく手段としているので、下剋上ものによくあるざまあ展開はそこまで重要視されていないように感じるのも好みでした。
    マインの世界が広がるにつれて、読者が気づかなかったような伏線が見事に回収されていきます。たくさんの登場人物がそれぞれの信念と思惑によって動き、物語が進んでいく様は壮大で、夢中になること間違いなしです。

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    投稿日:2024.02.17

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