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辻井いつ子 / アスコム (11件のレビュー)
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ゆり
色んな方の手記が掲載されていて、多方面から物語を読むことが出来た。 好きなフレーズピックアップ 幼い子供が1人で自分の道を見つけられる可能性はほとんどありません。これは子供が好きそう合いそうだと思っ…たら親が道筋をつけてあげるべきです。ときには強引でもいい。子供が大きくなってからこれをやりたいと思っても間に合わないこともあるからです。才能がないかもしれないとためらう事はありません。一芸に秀でるために必要なのは才能より本人の努力です。他の人の3倍練習すれば3倍上達するのです。by三枝先生 何か1つこの子がこの子らしく生きていけるものが欲しい何か1つその子が自信を持てるものを身に付けてほしいそして生まれてきて良かったと思えるような人生をこの子が歩んでいかれますように。 あ〜、やっぱり前向きに生きていれば道を開けるのかもしれない。 けれど人間とつくづくあくなき欲望を持った存在だと思います。 生きがいや充実感あるいは生きている使命感や実感といったものはもっと別にあるはずだと私は思うのです。by辻井いつ子 好きな言葉の1つにヘルマンヘッセのこんなフレーズがあります人は成熟すると若くなっていく辻井さん親子を見ていて思うのは伸介くんの成長していくプロセスをそのまま母親のいつ子さんにとって母自身が世界を少しずつ広げていく成長や開花の歩みであると言う事実です 人は生活年齢を積み重ねることに生活の中で新しいものにチャレンジすることがうっとうしくなりますまじで自分自身を変えたり思考パターンや行動パターンを変えることには臆病になりがちですその結果人は死ぬまでに脳の数%しか使えないと言われています。けれど日々新しい事象にチャレンジしていくと言う事は過去の自分を見直し新しい自分をイメージし脳の新しい領域を刺激していくことにつながります。その結果ヘッセの言うように人は成熟と同時に若々しさも獲得していくのです。 自分自身が成長する子育て by神山 続きを読む
投稿日:2021.09.16
kohamatk
障がいを持って生まれれば、それを補うために他の能力に磨きがかかることは予想できることだが、音感の素質があったとしか思えないし、それを母親が素直に受け止め、早い段階からうまく導いていったことが功を奏した…のだろう。 著者は、障がいを持って生まれた息子の将来を考えた時、社会の枠にはめ込むことに疑問を持ち、本人の個性を伸ばす教育があるはずだと思っていた。本人らしく成長して欲しいと望んだ。ロシアで出会った先生も、練習させたり頑張ったりさせず、遊ばせるようにアドバイスした。その言葉を後ろ盾にして、平日は1時間~1時間半、休日も2時間半しか練習しなかったという。無論、それは障がい者でなくても同じである。教育とは?生きるとは?といった問いが次々に付きつきられる思いだった。 今日借りてきて、一気読み。続きを読む
投稿日:2019.05.01
isseiabe
ピアニスト辻井伸行君の母親の子育て記。 我が家の上の娘と同い年、小さい時から佐渡裕のコンサート等に出演していたりして、何となく親近感がある。(勝手にだが) 言い尽くせないものが多くあるのだろうとは…感じるが、感性というものの不思議を考えさせられる。続きを読む
投稿日:2014.10.19
takanatsu
なんとも眩しい親子関係。 素晴らしすぎます。 こんな風に子供を育てられる人がいったいどのくらいいるだろうか? 私には無理な気がする。 でも、この姿勢を見習いたいものだと思う。 子育てに限らずありとあら…ゆることに関して。 いつ子さんの行動力は本当にすごい。 この強さは何だろう。 いつ子さんと伸行さんの歩みは前進というより登頂のイメージ。 登った先には想像以上に大きな世界が広がっていた。 でも二人はまだまだ登っている途中なのだ。 その先の道も輝きに満ちていることは確実だろうと思われる。 この続きも読むつもり。 自分の生き方と比較してどうとかそういうことを考えても仕方ないなと思う。 真似できることでもないなと思う。 いつ子さんの「伸行らしく」の願いが、全てなのではないかと思う。 「らしさ」というのがどう形成されるのかという問題もあるけれど、全ての人にとって大切なのはそこではないかと。 まとまらないし、うまく言葉に出来ないけれど。続きを読む
投稿日:2014.07.15
wankoronyan
このレビューはネタバレを含みます
盲目のピアニスト辻井伸行(当時12歳)のお母さんの育児奮闘記。古い内容ですが、伸行さんの純真さとお母さんの誠実な愛を知ることができます。 いつ子さんの育児日記を明かしながら進めていく構成は、初めての子育てに奮闘する母親のリアルな姿がよくわかり、とてもいいです。お母さんになるってものすごい精神的負担なんだなと改めて思いました。 旦那の孝さんが産後のいつ子さんの自殺を真っ先に心配したというのが鬼気迫っていて、そういうことなんだなーと思った。男の私には申し訳ないけれど想像を絶する。 ● 私は仕事柄、障がい者のことにかかわったりするんだけど、彼らの将来はどうしても不安である。 伸行さんは人より秀でた才能と教育熱心な親がそろっていたから、未来に豊かな可能性が見えている。けれど、そうでない子のほうが圧倒的に多い。社会福祉政策で就職とかは斡旋されているけれど、実際日陰な感じです。大人になった障がい者ってみんなあんま知らないんだろうなーと思う。 伸行さんが活躍することで障がい者の活動に日が当たることになると思う。けれど、彼らが活躍する場が増えるかなー?活躍する場を増やすより、彼らの才能を伸ばす教育の機会を増やせるようにしてほしいなと思います。 ● いつ子さんは伸行さんを、伸行さんらしく育てたいと書いてあった。それが一番難しいんだよな。そもそも個性なんて見つけられるものじゃないし。個性は身に着けるものだと思う。いつ子さんは伸行さんにピアノという個性を身につけさせてあげられた。そこが素晴らしい。 よく子供の個性について話題になるけれど、この人たちのドキュメンタリーはその答えの一つだ。個性を伸ばすということは、その子が誇れるものを持たせること、そしてそれを向上させることである。決して放っておくことじゃない。そのことに気づきました。 ● この本の最後の方で、いつ子さんは伸行君が障がい者ではなく、一人の音楽家として取り上げてほしいみたいに書いているところがあった。マスコミは商売柄、障がい者という部分を大々的に取り上げたくなるんだろうけど、それは全く本質をとらえられてない。その結果がサムラ何某につながったんだろう。 あとがきか何かで、孝さんがこれからの伸行さんの課題は、障がい者ピアニストとして客を集めるのではなく、音楽家としてお客さんを満足させられるようになるかだと書いていました。 今では達成できていると思う。素晴らしいです。どっかの佐村河内とはちがうね!!時代の先見性を感じます。 ● タイトルの「今日の風、なに色?」は素敵ですね。ロマンチックです。これから、自分が自然に触れ合うとき、その時の空気は何色か感じてみようと思います。
投稿日:2014.03.22
mari
これも授業で扱う内容なので、図書館で借りて読んでみた。 泣ける(:_;) 自分の産んだ子が全盲だったら・・・ いつ子さんのように前を向いて生きられるのは素晴らしい。 でも、前を向けるまでに様々な葛藤が…あったこと、つらい日々があったこと、包み隠さず書かれていて本当に胸にひびいた。 伸くんのピアノを聴いてみたい。続きを読む
投稿日:2013.06.30
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