【感想】井深大がめざしたソニーの社会貢献

宮本喜一 / ワック
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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  • 改めてソニーのファンになりました

    ソニーといえばウォークマンなど革新的な製品を生み出してきた会社ですが,その「革新的」な精神は製品だけでなく会社の在り方にまで及んでいる,ということをこの本を通して感じました.
    資源のない日本の将来を支えるのは子供たちであるという考えから学校に理科教育のための資金を提供したり,身体障害者が自立できるようにと雇用機会を設けたり,
    おそらく当時としては非常に革新的なことをしています.
    企業というのは利益を追及する集団ですが,ソニーだけでなく社会全体の利益になることを,ごく自然体で実行しているように感じられました.

    特に印象的だったのは「障害のある人はむしろ健常者よりもひとつのことに集中することができる」ということを見抜いてウォークマンの組み立てという非常に難しい仕事を任せています.
    ふつうに考えたら,障害者だからという理由で簡単な作業を任せそうな気がします.この点だけでも井深さんが人をよく見てその人が最大の力が出せるようにしていることがうかがえます.
    井深さんの人を生かす力も,ソニーが輝いていた理由の1つなのだと思います.

    革新的な製品,サービスを生み出す風土を持つというのもソニーの一面だし,自然体で社会貢献できるというのもまたソニーの一面です.
    ソニーは,もちろんその製品が素晴らしいから好きだという人が多いのだと思いますが,その会社の在り方も含めて好かれているのではないでしょうか.
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    投稿日:2013.09.24

ブクログレビュー

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  • うっちー

    うっちー

    ソニーの創業者である井深大氏が目指し、実践してきた企業の社会貢献とは。ソニーの社会貢献という観点で、井深氏の功績を辿った一冊。

    井深氏は、ソニーの前身である東通工を設立するときから、社会の役に立つことを考えていた。そのことは設立趣意書からも読み取れる。そして、会社として経営が軌道に乗るとそれを実践し始めた。それは、企業の社会貢献、社会的責任が問われるようになるずっと以前のことである。

    そうして生まれた「ソニー小学校理科教育振興資金」は「ソニー教育財団」として、「特機科ソニー」は「ソニー・太陽」として、「すぎな会」は「希望の家」として、大きく発展して今日に至る。

    井深氏の志と人間性、行動力に改めて感服した。翻って、今日のソニーは、「ソニースピリット」などといってはいるが、本当の井深氏の精神を引き継いでいるのだろうか。
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    投稿日:2019.01.03

  • hecomi

    hecomi

    井深さんの社会貢献に対する姿勢,またその信念が詳しく分かり,井深さんの偉大さを実感出来る1冊です.

    なお,ソニーの成長についてを詳しく知りたい,という人は別の本がいいと思います.

    投稿日:2011.03.14

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