石原慎太郎伝
大下 英治(著)
/エムディエヌコーポレーション
作品情報
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【田中角栄にも三島由紀夫にもなれなかった根源――その虚像と実像】
これほど時代と添い寝した文学者、政治家も稀であろう。敗戦からわずか一〇年後に発表した『太陽の季節』で翌年、芥川賞を受賞(当時史上最年少)。
映画『太陽の季節』は実弟・石原裕次郎出演で大ヒットとなり、「太陽族」は社会現象となる。
文壇においては、三島由紀夫に激賞され、その地位を築くが、三島事件の年、政治家となった石原が自民党内批判をする言に対し、三島は「士道にもとる」と新聞紙上で批判し、袂を分かつ。
晩年、石原は田中角栄の金権政治批判の急先鋒であった過去を打ち消し、角栄を「天才」と称える。
石原慎太郎の知られざる内奥
生前、封印された「昭和天皇の戦争責任論」発言を所収!
〈永久保存版〉スクープ評伝!
【本書の目次】
第一章 『太陽の季節』と石原慎太郎
第二章 石原裕次郎——昭和の大スター兄弟
第三章 「天皇陛下、敗戦の日に自決すべし」発言と三島由紀夫の天皇観
第四章 「青嵐会」血判事件と美濃部革新都政への挑戦
第五章 石原裕次郎死す
第六章 「私が尖閣諸島に灯台を建設した」に日本青年社が激怒
第七章 総裁選出馬と最下位得票四八票
第八章 一九九五年、なぜ石原慎太郎は永田町を去ったのか?
第九章 ノーベル賞作家より東京都知事の座
第一〇章 会見でペットボトルに入った煤を撒く
第一一章 外形標準課税導入と「三国人」発言の波紋
第一二章 銀座に装甲車と羽田空港再拡張
第一三章 東京都「尖閣諸島購入計画」の頓挫
第一四章 橋下徹との合流——最後の野望
第一五章 小池百合子一族と石原家——半世紀にわたる恩讐
第一六章 田中角栄批判の急先鋒から一八〇度転換
終章 我が友・石原慎太郎へ 亀井静香
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商品情報
- シリーズ
- 石原慎太郎伝
- 著者
- 大下 英治
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- エムディエヌコーポレーション
- 書籍発売日
- 2022.04.06
- Reader Store発売日
- 2022.04.06
- ファイルサイズ
- 2.8MB
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この作品のレビュー
平均 4.5 (3件のレビュー)
-
今後こんな個性的でダイナミックな政治家は出ないでしょう。発言内容は厳しい印象でしたが、常に愛嬌がありました。国を思う気持ちは誰にも負けない強いものでしたね。
投稿日:2022.07.17
「石原慎太郎」と言えば、大変に著名な人物であるが、2022(令和4)年に89歳で他界されたところである。それを受けて「“石原慎太郎”?」という問いへの回答を試みようとしているのが本書であると思う。
著…者は、様々な分野で当事者や関係者の話しを丹念に聴き込んで綴るライター、或いは作家として長く活動を続けている方だ。大変な著名人であった石原慎太郎御本人とも面識が在って、何度も「1対1」で話している経過も在る。編集者を伴って、雑誌記事向けのインタビューを行って、その後に編集者が帰ってから「一寸、話さないか?」と一緒に食事をしながら話したというような経過さえ在ったことが本書にも綴られている。
そんな方が、御自身による取材やそれに依拠して過去に発表していたモノ、或いは様々な出版の中に在る御本人の言、御本人の周辺に在って深い関与をしていた人達への取材等、色々な情報源によって「石原慎太郎」を語ることを試みているのが本書ということになる。そして本書は、多分「石原慎太郎」というテーマの“決定版”的な光さえ放つ一冊だと思った。現在時点で「“石原慎太郎”?」とでも思うなら、「とりあえず、この本を読め!」と言っても善いと思う。
本書では、大人気作家となって行った経過、その前史たる一橋大学の学生であったような頃、「同時代の人気作家」として交流が在った三島由紀夫との挿話、御自身の小説を原案とする映画出演を契機に芸能活動に身を投じて大スターになった実弟の石原裕次郎の事等が前半に在る。そして「政治家」として、様々な立ち位置で色々な活動を展開した経過へ続く。
「政治家」としてということでは、色々な論争を巻き起こしながら、果敢に諸課題の問題提起を行って活動した東京都知事を務めていた時期の事柄に紙幅が割かれている。毀誉褒貶は当然在ろうが、所謂「石原都政」の時期に提起された問題は「その後?」ということで、現時点でも「未完?」という要素が多いような気もする。そして「築地市場の移転」ということで、後に小池百合子知事が登場した頃に色々と揉めた経過が在ったが、小池百合子氏の父と石原慎太郎との間に個人的な交流が在ったというような経過も本書では紹介されている。
本書の終盤の辺りでは、晩年近くに発表し、色々と話題になった著作を巡る話題が取上げられている。正直、未読のモノばかりであったが、大変に興味を覚えた。
最終盤には、国会議員時代に「同志」というような感で共に行動することが多く、同時に「長年の友人」であった亀井静香の証言が引かれていて、何か心動かされるモノも在った。
本書に興味を覚えた前提として、『三島由紀夫 石原慎太郎 全対話』を、今となっては「歴史…」というような感じの昭和20年代から昭和40年代に「一定の存在感を示して輝いた文化人」という感で在った2人の作家の肉声の記録として、大変に興味深く拝読したということが在った。本書はその「文化人」ということに留まらず、「政治家」という側面にも大いに光が当たっている訳である。
昭和から平成を駆けた著名な方が他界という中で「移ろう時代」を実感せざるを得ないが、その著名な方に関して「真正面から可能な限りに説く」という本書のような一冊は大変に興味深い。広く御薦めしたい。続きを読む投稿日:2022.05.29
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