わかりあえない他者と生きる
マルクス・ガブリエル(著)
,大野和基(インタビュー・編)
,月谷真紀(訳)
/PHP新書
作品情報
●多様性が尊重される一方で、社会に広がる分断、同調圧力――。 ●私にとって「他者」とは何か、他者とわかりあうことは可能か? ●哲学界の旗手が示す「まったく新しい他者論」! 多様性の尊重が叫ばれると同時に、人々の分断が加速する現代社会。誰もが自分とは異質な存在である「他者」と生きなければならない世界で、哲学者マルクス・ガブリエルは「他者がいなければ私たちは存在することさえできない」と喝破し、従来の哲学における他者認識は誤りだったと語る。ガブリエルの提唱する「新しい実在論」から見た「他者」とはいかなる存在なのか。他者とともに、我々はどう生きるべきなのか。現代に生きる我々の「アイデンティティ」「家族」「愛」「宗教」「倫理」といった課題における、新たな解決策を提示する1冊。
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商品情報
- シリーズ
- わかりあえない他者と生きる
- 著者
- マルクス・ガブリエル, 大野和基, 月谷真紀
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2022.03.15
- Reader Store発売日
- 2022.03.16
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (12件のレビュー)
-
みずからの人間性を否定したいという願望以上に人間らしいものはない ースタンリー・カヴェル
人間は一生懸命、動物にならないようにしている。
たえず他者に訂正される事で、私たちは心を持つ。だから、孤立…すると頭がおかしくなるのだという。また、非人間化とは、人間を動物化したり、機械化したりする事。こうした定義、哲学的な人間とは、という語り口が一つ一つ胸に刺さる。
コロナ禍で分断が露見したのか。元より人間には統一した思想がない事は、民主主義の必要性から自明。思想が異なるから、手続きが必要なのだ。ならば、コロナ禍で表面化したのは、その不寛容という事ではないのか。異なる意見に対して、許容できずに原状変更に臨む姿勢。それはまるで宗教論争のように、異教徒を包括できない。
避妊を伴うセックスは非効率の象徴であり、従い人間は効率のみを追求し得ない。仕事をする時は合理性や効率を重視しても、それは、非合理や非効率のための手段なのだ。思う存分、動物的にくだらない事をするために、人生の大半を機械的に生きる。その狭間の理性にしか、人間が人間たる領域は存在しないなかも知れない。僅かな人間領域の互いの非同質性に対して、いかに寛容性を発揮し、前後いずれの非人間化を共にするか。動物か機械か。エロスかマシーンか。続きを読む投稿日:2023.06.06
わかりあえない他者と生きることを主義、考え方について突き詰めたわかりづかくはない哲学の本だったなぁと思います。マルクスガブリエルは好きで何冊か読んでおり、倫理資本主義という考え方もすごくいいなと思って…います。一方で、マザーテレサはもっと人生を楽しむべきだった。彼女はそうではなかったと思うという話が出てきましたが、それは本人に聞いてみないとわからないのではないかなぁと思いました。作中断言されることが間々出てきますが、私はこれが解です。というよりもものごとはコインのように裏表があり、シーソーのように絶えず揺れ動いていて時代や環境や感情によってあらゆるものは常に変化しているのかなと思います。そうであるのであれば、今現在自分が納得できる選択を積み重ねていくのが1番メインになるのかなと思います。たまに納得できなくても進まないといけなかったり将来のこと考えてあえてそうでない方をとることもあるだろうからやっぱり100%これがってないのかなと。
作品のタイトルに対する唯一の解である”対話する”については、しないよりはしたほうが良いと思うけれど、結論を待ったなしに出さないといけない選択の場合は対話はその答えではないのかなと思ってしまいます。そこまで切迫してなくてもみんな日々の暮らしに必死だからなかなか難しいのかな。でも対話したほうがよいと常に思っておきたいです。続きを読む投稿日:2023.08.25
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