暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
國分功一郎(著)
/新潮文庫
作品情報
「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう――現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加えて待望の文庫化。
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商品情報
- シリーズ
- 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
- 著者
- 國分功一郎
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2021.12.23
- Reader Store発売日
- 2021.12.23
- ファイルサイズ
- 2.3MB
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この作品のレビュー
平均 4.3 (236件のレビュー)
-
Kuma0504さんのブックリストでnaonaonao16gさんのレビューを再拝読したら興味を持って読んだ本です。
お二人共ありがとうございます。
熱い読書の時間を持つことができました。
読んでいく…うちに感じたことは、私は、今、現在は全く退屈していないと思ったこと。
私は、今、仕事に就いていませんが、読書を毎日していてブクログに投稿していると退屈は感じられないです。
退屈だと思う本はたまに選んでしまうことがありますが。
逆に今、自分の本意でない仕事を持っていたら仕事中に退屈していたかもしれないとは考えました。
恐ろしいことです。
この本を読んでいる間中も全く退屈ではなく、どういう結末が待っているのかと思いワクワクしながら読みました。
結論としてわかったことは、この本は本編を自分で”読む”という学ぶ過程そのものが大切な本でした。
どういう本かと言うと、
「資本主義の全面展開によって少なくとも先進国の人々は、裕福になった。そして暇を得た。だが暇を得た人々は、その暇をどう使ってよいのか分からない。何が楽しいのか分からない。自分の好きなことが何なのか分からない。→暇のなかでいかに生きるべきかという問いがあらわれる」
というような問いかけの答えを探っていく本です。
以下に私はメモ書きをしますが、この本に興味をお持ちの方はそれは読まれないで、本編を読まれてみてください。読んでいく過程が大切な本だそうなので。
・これまでに人類は痛ましい労働に耐えてきた。ならばそれが変わろうとするとき、日々の労働以外の何に向かうのか?
・しかしパンだけで生きるべきでもない。私たちはパンだけでなくバラも求めよう。生きることはバラで飾られねばならない。
・大義のために死ぬことを望む過激派と狂信者たちらの人々は彼らを恐ろしくもうらやましいと思うようになっている。
・食べることに必死の人間は大義に身を捧げる人間に憧れたりしない。
・幸福の秘訣はこういうことだ。あなたの興味をできる限り幅広くせよ。そしてあなたの興味をひく人や物に対する反応を敵意あるものではない、できるかぎり友好的なものにせよ(ラッセル)
→頑張っている頃が一番幸せだったよね。
→不気味な具体策を招き寄せるように思える。
→社会が停滞したら戦争をすればいいと。
・退屈という気分が私たちに告げ知らせていたのは、私たちが自由であるという事実そのものである。
一つ目の結論
・もうその実践のただなかにいる。大切なのは理解する過程である。本書を通読する過程を経てはじめて意味をもつ。
二つ目の結論
・贅沢を取り戻すこと。<物を受取ること>とは、その物を楽しむことである。たとえば、衣食住を楽しむこと。芸術や娯楽を楽しむことである。
三つ目の結論
<動物になること>
<人間であること>を楽しむ。
食べることが大好きでそれを楽しんでいる人間は次第に食べ物について思考するようになる。
美味しいものが何でできていて、どうすれば美味しくできるのかを考えるようになる。
映画が好きでいつも映画を観ている人間は次第に映画について思考するようになる。
・世界には思考を強いる物や出来事があふれている。楽しむことを学び、思考の強制を体験することで、人はそれを受取ることができるようになる。
おまけ
・記憶の消化を手助けしてくれる者が現れたら人はその人と一緒にいたいと願うのではないだろうか。
ほとんどの人は自分一人では消化できない記憶を抱え、その作業を手伝ってくれる人を求めている。ならば人間はその本性ではなくその運命に基づいて他者を求めることになろう。続きを読む投稿日:2022.04.11
面白い内容。
「"贅沢"(時間・資源の余裕)と教養が人生を豊かにする」
というメッセージとして受け取った投稿日:2023.09.19
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