【音声版】週刊宮本武蔵アーカイブ(36)
吉川英治(著)
/オトバンク
作品情報
注意点
・本作は、テキストはありません、音声のみの提供になります。
・利用する際は、「音声対応仕様:アンドロイド/iOS リーダーアプリ」の最新版でお楽しみください。
・Android OS 5.0未満ではご利用いただけません。
ナレーター:浅科准平
再生時間:02:10:12
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の音声版。
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。
第153回 春・雨を帯ぶ
旅立つ長岡佐渡と縫殿介を呼び止めた一人の若侍。大助と名乗ったその男は、真田幸村の子息であった。聞けば、父が佐渡に茶を一ぷくもてなしたがっており、そのための迎えにやって来たのだという。佐渡はやや考え込んだ後、厄介になることを決め、幸村の待つ屋敷へと向かうのであった。
第154回 港
見知らぬ男たちに謀られ、断層の底へ落とされてから、それ以前の記憶を思い出せずにいた伊織。どこをどう歩いているのかも分からず、ただ権之助を呼び続けていた。途方に暮れていると、軽い旅装いをした娘と母に声を掛けられる。娘は伊織を自分の店に連れて行ってやろうと母に提案するのであった。
第155回 熱湯
広い大土間から軒先の床几にまで溢れ返る武士たちの中に、佐々木小次郎の姿を見つけた伊織。しばらく物陰に佇んでいると、客人たちへ麦湯や冷たい水でも汲んで差し上げるようにと店の者に叱りつけられる。返事をし、湯沸かし場に来てからも、その眼は小次郎を睨(ね)めつけていた。盆に茶碗を乗せ、客人たちに配っていく。だが小次郎だけは、茶碗を受け取ろうとしたところで、さっと手を引くのであった。
第156回 無可先生く
岡崎の寺子屋に「無可」と名乗る独り身の男がいた。彼は、読み書きを教える道場を開いていたが、自筆らしい看板の文字は決して上手くはなかった。ある日、隣の家に住む女将から、この辺りでお前さんの命を狙う牢人衆がうろついているから気を付けるようにと忠告を受ける。だが無可は、それを気に留めることもなく、一人夜街へ出掛けて行った。その先で会合していた相手とは・・・・・・。
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