檸檬(立東舎 乙女の本棚)
梶井 基次郎(著)
,げみ(著)
/立東舎
作品情報
梶井基次郎の『檸檬』が人気イラストレーターとコラボレーション!小説としても、画集としても楽しめる1冊。不朽の名作が、いま新たによみがえる。梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、twitterへのイラスト投稿では5万いいねをたたき出す人気イラストレーター・げみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 檸檬(立東舎 乙女の本棚)
- 出版社
- リットーミュージック
- 掲載誌・レーベル
- 立東舎
- 書籍発売日
- 2017.07.19
- Reader Store発売日
- 2017.07.25
- ファイルサイズ
- 30.2MB
以下の製品には非対応です
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 3.8 (31件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
肺の病に苦しんでいた梶井基次郎。
レビューの続きを読む
迫りくる死の恐怖と様々な複雑な不安な気持ちと共に
研ぎ澄まされた鋭敏な感覚を持っていた人だったのではないかと感じた。
この作品、五感に訴えてくるように鮮やかな文章で美しさも感じられて心震わせられた。
不朽の名作。素晴らしかった!
『得体のしれない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた』から始まる文章が印象的。
何だか自分でもわからない陰鬱な焦燥感は以前のように「私」の好きだったものも楽しめなくなってきた。以前のように美しい音楽は楽しめないし、素敵な場所である【丸善】も行きたくなくなる位に…。
裏通りにある果物屋でふと見つけた一つの檸檬。
レモンエロウの色、紡錘形の格好。例えようもなく良い冷たさ。何度も嗅ぎたくなる匂い、産地のカリフォルニアが想像に上る、この重さも良い!…などと
「私は」胸を躍らせて、幸せを感じるまでに気分が高揚し大きく変わる!!
『或いは不審なことが逆説的な本当であった』という表現も、面白い。
この表現は(考えてみれば檸檬一つで気分が変わるようなおかしなことが私に起こった事は本当だった)
と自分でも驚いているような感じで、読んだ。
そんな「私は」檸檬を持ったことで丸善にも思い切って入るのだが、その気分は長続きしない。また陰鬱な気持ちになってしまう。そして檸檬爆弾のラストの展開は、「私」と共に読み手であるこちらまで爽快な気分になり面白いなと感じる衝撃を受けた。
…黄金色に輝く恐ろしい爆弾。奇怪な悪人である私…。
(…気分を晴らす想像力って素晴らしい!)
この本の舞台となった【丸善】は、現在丸善京都本店として移転している。調べてみると新店舗オープン時から今もレモンを置きたいお客様用のカゴを棚に設置しているとのこと。そんな遊び心あるお店を思うと、この本はやっぱり凄いなと感じ入る。
先日読んだ「夏休みの空欄探し」の作中にも関係した文が出てきたし他にも、小説、短歌、曲などにも、
ずっと影響し続けているように思う。
げみさんの絵も素敵だった。投稿日:2023.06.03
梶井基次郎「檸檬」
あまりにも有名だが、何となく尻込みしていた作品です
(文庫はずーっと手元にあるのに……^^;)
げみさんの温かなイラストに惹かれ、乙女の本棚シリーズなら是非読んでみたいと思い、手に…取りました
表紙がまた素敵ですね
“えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。”
こんな一文から始まる物語は、少なからず共感する部分がある。
物事が思うようにならず、気持ちが沈んでいる時。
もうダメだと諦めたくなる時。
今まであんなにキラキラと見えて大好きだったものが、自分の気持ちのあり方で随分と見え方が変わる。
それに関するものを見たくない、知りたくないと思い、嫌いになってしまう。
近付くことさえ怖くなる。
そんな場所が“私”にとっては丸善だったのでしょうか。
この本の中で一番好きなイラストは、果物屋の場面。
「またそこの家の美しいのは夜だった」
「店頭に点けられた幾つもの電燈が驟雨のように浴せかける絢爛は、…」
の文章のように、暗闇に温かな橙色の電球が幻想的に描かれている。
“私”はこの店で檸檬を見つける。
これをきっかけに、文庫に収められている他の作品も読もうという気になっています。
ありがとう!乙女の本棚!続きを読む投稿日:2023.10.09
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。