日本人の脳に主語はいらない
月本洋(著)
/講談社選書メチエ
作品情報
脳科学が明かす日本語の構造。英語で“I love you.”とは言っても、日本人は決して「私はあなたを愛している」などとは言わない。「雨が降る」を英語で言うと、“It rains.”のように「仮主語」が必要になる。――これはどうしてか? 人工知能研究と脳科学の立場から、言語について実験と分析を重ねてきた著者が発見した新事実。それは、日本語の音声がもつ特徴と、主語を必要としない脳の構造とが、非常に密接な関係にあることだった。斬新な視点による分析と、工夫をこらした実験、先行研究への広範な検討を重ねて、主語をめぐる長年の論争に大きな一石を投じる、衝撃の書! (講談社選書メチエ)
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商品情報
- シリーズ
- 日本人の脳に主語はいらない
- 著者
- 月本洋
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社選書メチエ
- 書籍発売日
- 2008.04.10
- Reader Store発売日
- 2015.07.24
- ファイルサイズ
- 13.6MB
- ページ数
- 262ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (11件のレビュー)
-
第1章からしばらくは、身体を軸とした認知科学の入門書、もしくはまとめ本という風である。かなり、面白い。そしてかなり話は認知科学全般を横断する。認知科学は現代版の哲学だと以前から思っていたが、その思いを…強くする。月本さんのまとめ方で行くと、ほとんどカントのカテゴリー論に近いよね、と思って読んでいると、実際カントに対する記述があって笑った。
しかし、カントに行き着いたあたりでパタリと話は終わってしまい、後半、かなり唐突に本書の主題「日本人の脳には主語はいらない」に突入する。
月本氏の中ではそれらは全て整合しているのだろうが、前半の各章の接続、前半と後半の接続が私にはついて行けなかった。特に前半は面白かっただけに自分の理解力不足を残念に思い、三日ほどかけて読み返した。が、慎重に読み返したつもりだったのだけれど、気づけば筆者に振り落とされていたような気もする。やはり、残念ながら私には全体像が見えない。
後半部分の荒っぽさも気になった。大まかには「子音が多い」→「脳の仕組み上、主語が必要となる」(裏を返すと「日本語のように母音が多い」→「主語は特に必要ない」)といった仮説を検証するのだが、脳にはあまりにも不明なところが多いので、この程度のことではとても検証とは言えないだろう。また、各言語の音声など、脳以外からの比較検証アプローチも、サンプルが少なすぎて、学問的検証としてはかなり心許ない。
なんとなく、己が発見した仮説の面白さに溺れてしまった印象である。まとめの「文法の終焉」などは共感するところが多い。はっきり言って、この本の主題「日本人の脳には主語はいらない」だけ取り除いて、前半と末部を拡張したら、名著だったのではないかとも思う。続きを読む投稿日:2010.04.30
『言葉と歩く日記』より。
表題見て「確かにそうだわ」と気になって。
日本語は主語が省略される点を
心理学と主語学と脳科学にまたがり
仮想的身体運動という視点から解決している。
仮想的身体運動とは、人…がイメージする際に身体を動かしていることで
人間は言葉を理解する時に仮想的に身体を動かすことでイメージを作って言葉を理解しているらしい。
へええ!へええ!!!!
脳を心として機能させるには人間集団での教育と相互関係が必要である。
自分は他人の模倣を通してしか作れないのであるから
自分とは原理的に社会的なのであるとも。
ふむふむふむ!納得、納得。
これは購入必須です!続きを読む投稿日:2019.01.28
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