激安ニッポン(マガジンハウス新書)
谷本真由美(著)
/マガジンハウス
作品情報
元・国連専門機関職員の著者が明かす――
日本人だけが知らない、
海外との「驚愕の価格差」
・東大卒より海外の介護士のほうが稼げる?
・中国人が無制限で不動産買い放題!
・日本の福祉にたかる外国人たち
・アメリカは野球場のハンバーガーが「2000円超」
・光熱費が「2倍」になったイギリス
・欧米では年収1000万円で「低所得」
・「中古品」しか買えない日本の若者
・「100円ショップ」大好きな日本人
本書では、元国連専門機関職員の谷本真由美さんが、
「物価も給料も日本はいまだに激安」であること、
そしてその安さゆえに「海外から買われている」ことを
“忖度抜き”で明かしています。
日本人はなかなか気づけない、
世界から見た「ニッポンの真実」がわかる一冊です。
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商品情報
- シリーズ
- 激安ニッポン(マガジンハウス新書)
- 著者
- 谷本真由美
- 出版社
- マガジンハウス
- 書籍発売日
- 2023.07.27
- Reader Store発売日
- 2023.07.27
- ファイルサイズ
- 7.8MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (15件のレビュー)
-
日本は他の国に比べて大変”安い国”になってしまったのです。
なんかゆとりがなくなってきたなと思っていたら、まさか、こんなことになっているとは。
日本は先進国で、こまっている米国人よりまだまだ、豊かだ…よな。とおもっていたのに、
なんて、自分はお人よしなんだ。と考えてしまう本です。
そして、世界からの目線なんて、どうにも直せないじゃないか、とも考えてしまうのです。
気になったのは以下です。
・日本は今や「世界最安値」の国です。
・100円ショップがはやっているのは、日本人全体が貧しくなっており、お金を自由に使うことができなくなっているからです。
・スニーカーの最新モデルは、2,3万円しますから、若い人たちにとってもう買えない人が多いんです。
・IPhone14の販売価格は世界の中で日本が最も安いんです。しかし、日本人は、世界最安値のIPhone14ですら手がでません。安価なAndoroidスマホに変えるか、どうしてもIPhoneが欲しい人は型落ちの中古品や廉価版を買うようになっています。
・節約志向と言えば、聞こえはいいかもしれませんが、生活必需品すらも中古でそろえなければならないのです
・教育レベルや教養は中流のままですが、経済的にはだんだんと下流に転落している
・日本のインフラがどんどん劣化している。インフラの整備が今後も進まないことは想像に難くありません
・日本人は海外の人からみると、信じられないほど、低賃金で働いている
・欧州でも、日本が今、どんな国なのかを知っている人は多くない
・日本に近く費用が安いのが、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、デンマーク、ドイツ、イタリアなど社会主義色が強い国です。
・日本の平均年収は今や韓国より少なくなってしまっています
・主要先進国が非常に堅調な成長を遂げる中で、成長率の低さが際立っているのが、イタリアと日本なのです
・五公五民 給料は安いけれど、税金、社会保険料は高い国、それが日本の現状です。
・日本でも生活が苦しいと訴える人は多いですが、長い間デフレーションが続き、住宅価格が上がらないうえに生活費が安いのでまだはるかにマシなのです
・日本の医療は海外から見ると大変魅力的なのです
・医療を受けるためだけに日本に滞在したいという人がいるのも納得できます
・日本の物価が他の先進国に比べて安いということを、別の表現で言い換えると「インフレーション率が低い」となります。
・どういくことかというと、日本ではものやサービスの値段が30年間上がっていないということです
・日本の物価がなかなか上がらないのは、日本の会社がバブル崩壊以降お金を儲けられていないからです。
・日本の会社は自社の製品とサービスをたくさんのお客に売ることができていないということです。
・売れないのですから、価格を上げるわけにはいきません。価格を上げないとお客さんはさらに買わなくなるからです。儲かっていないので、働いている人の給料を上げることもできません
・新しい投資を行わないのは、日本政府によって保護されている保守的な業界です。銀行などのいわゆる「規制産業」は政府によって保護されていて危機感が乏しいので、新しいことをやろうとか生産性を上げようという気がないのです。
・その結果、今や日本の生産性は、アメリカの60%で、G7加盟国では最低です。
・日本経済が落ち込んでいるのは、「非正規雇用」の増加も大きな要因です。
・氷河期世代の人たちを非正規雇用にしておくことで、日本では消費が落ち込み、デフレ一直線になってしまったのです
・日本円がなぜこんなに弱くなってしまったのでしょうか。
・大きな理由は金利が低いからです。
・日本では長い間、日銀が「低金利政策」を維持しています
・日本と海外の違いは、労働時間の長さです
・他の国では15分でやる仕事を、日本では無駄なプロセスがあったり、細かいところまでこだわってしまっているので、1時間も2時間もかかることがあるからです
・高度成長期から、バブルが終わっても仕事のやり方をほとんどかえていません。だから、非効率なまあでインプットに見合ったアウトプットがだせないでいます。
・欧州の会社も、高い付加価値を生み出す組織ほど、オープンな働き方がどんどん主流になってきています。それに対して未だに年功序列で働いている日本企業が太刀打ちできるはずはありません。
・日本企業は、40年前の採用の仕方が変わっていません。
・DXが日本で進まないのは、なぜ。
・欧米ではプロジェクトごとにチームを構築していくスタイルなので、別の人間になっても仕組みが動くようにしなくてはいけません。
・それを一番安く、もっとも簡単にできるのが、ITを利用することなのです。
・一方、日本ではスキルの低い多量の人材を集める労働集約型のビジネスモデルなので、効率化よりもとにかく安い労働力を多量に投入することが優先されます。
・日本企業は全世界が戦国時代の状態であるににもかかわらず、鎖国されているふりをして、いまだに孤立した中でなんとか商売を回しています。
・政府は日本の労働集約的な仕事のやり方を根本から改善することなしに、とりあえず激安で働いてくれる足軽農民を外国人でもいいからどんどん入れてなんとかしようという短絡的な考え方をしています。
・これからは英語力がカギとなる。
・国内の労働人口は3つの階層に分かれていきます。
第1階層 海外や多国籍化するプロジェクトを担当する層
第2階層 日本国内で付加価値が高い知識やスキルを提供する層
第3階層 日本国内でお金を稼ぐ低賃金の層
・共通語になるのは、英語です。
・重要なのは業界や市場の情報をいち早く入手することです。でも、日本市場はどんどん小さくなっているので、翻訳される情報が少なくなったり、古くなったりしています。
・なので、今後の日本で生き延びたいとおもったら、最低限英語で原書や原文を読むスキルは必須です。
・日本でしか取れない資格というのは、海外の仕事には役に立たないと捉えられている
・日本のよさ:中国では日本人というのは、非常にきまじめで、嘘をつかないので取引がやりやすいということで有名です。
・停滞している日本に足りないのは、「やってみよう」「失敗してもいいから試してみよう」と思う挑戦心と思い切りのよさがある人々です
・今後有望なのは、IT×製造業。情報通信技術と製造業のハイブリットが伸びていきます。
・格差が広がると犯罪が増える⇒性善説に沿っていてはだめです。自分のことは自分で守るという意識を持たなければなりません。
目次
はじめに
第1章 「ニッポンの安さ」を日本人は何も知らない
第2章 転落しているのは「日本」だけ!
第3章 日本が売られる5秒前
第4章 なぜ、「安い国」になってしまったのか?
第5章 「貧乏国」で幸せをつかむヒント
おわりに
ISBN:9784838775194
出版社:マガジンハウス
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:1000円(本体)
発売日:2023年07月27日 第1刷発行
発売日:2023年09月15日 第3刷発行続きを読む投稿日:2023.09.29
日本がいかに経済的に世界で劣ってきているか、円が弱くなっているかを改めて学んだ。日本はイギリスの30年後を追っているらしいので、いずれ経済も治安もイギリスのようにひどくなるのだろうか…先が暗い…希望が…ない…。続きを読む
投稿日:2023.11.25
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