ニッポン鉄道遺産
斉木実(著)
,米屋浩二(著)
/交通新聞社新書
作品情報
明治以来近代化とともに発展してきたわが国の鉄道。新幹線が走り、リニアモーターカーの実用化も視野に入る今、かつて、それぞれの時代の要請により開発された施設、設備、車両などが、実物はもとより、われわれの記憶の中からも消えようとしている。全国に残るそうした「鉄道遺産」を、2人の鉄道写真家が足と目で取材し、ここに記録として残した。斉木 実(さいきみのる)1963年、東京都生まれ。多摩芸術学園写真学科(現・多摩美術大学美術学部2部)中退。以降、出版社写真部助手、スタジオアシスタント、嘱託カメラマンなどを努めるかたわら鉄道写真に取り組む。現在は鉄道誌、旅行誌をはじめとして、幅広いメディアで活動。主な著書は『写音集』シリーズ(弊社、米屋浩二との共著)、『ローカル線を旅する本』(KKベストセラーズ、米屋浩二との共著)など。米屋 浩二(よねやこうじ)1968年、山形県生まれ。東京工芸大学短期大学写真学科卒業。広告写真家・安達洋次郎氏の助手、鉄道写真家・真島満秀氏のアシスタントを経てフリーランスとなる。「Asian Train Love」で富士フォトサロン新人賞2003受賞。人間と鉄道のかかわりを温かく画面に切り取る作風に定評がある。日本写真家協会(JPS)会員。「米屋浩二のアジア鉄道旅行」http://www.geocities.jp/yoneya231※電子書籍の仕様による紙版と異なる図版・表・写真の移動、本文中の参照指示の変更、ほか一部修正・訂正を行っている箇所があります。予めご了承ください。
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この作品のレビュー
平均 3.3 (5件のレビュー)
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日本に残る古くからある鉄道の踏切や列車、道具、車両を
網羅した本です。
タブレット、ターンテーブル、門司港駅、食堂車、ビュフェ(軽い食事や飲み物を提供する客車)、木造駅舎など…。
私が見たことのない風…景を思い浮かべることが出来る一冊
です。お金があれば門司港駅(古い洋風の建物が好き)に
行ってみたいな…。続きを読む投稿日:2016.03.28
日本に鉄道が開通してから140年余。当初こそイギリス人に頼つてゐましたが、ほどなく日本人自身による運営を始め、独自の鉄道体系を創つてきたのであります。
その長い歴史の間に、さまざまな車両や施設、サービ…スなどが生まれてきました。同時に、時代の変化により、消滅するものも当然あります。
しかしそれらの中にも歴史的な価値を持つものが少なくありません。そのまま消えゆくには惜しい! 「鉄道遺産」として残したいぞ。
といふものを集めたのが本書でございます。鉄道版絶滅危惧種と申せませうか。
項目のひとつに「パノラマカー」を載せてくれてゐまして、これが本書購入の決め手となりました。
目次を見ると、ああ確かに最近とんと見ませんなあ、といふものばかり。タブレット・腕木式信号・赤帽・開く窓・栓抜き・オルゴール等等等...
著者の二人は、せめて記憶に残さんとばかり、愛情を込めて精力的に取材してゐます。残念ながら、本書刊行後に消えてしまつたものもいくつか見受けられますが、却つて本書の存在価値があらうかと思はれます。
ただし、折角写真家のお二方が担当してゐるのに、写真が少なめだなあと勘考するところです。カラー写真を中心としたヴィジュアル版として出した方が良かつたかも知れません。定価はハネ上がるでせうが。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-133.html続きを読む投稿日:2013.11.17
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