からくりサーカス(40)
藤田和日郎(著)
/少年サンデー
作品情報
健闘むなしくフェイスレスの策略にはまり、ついに記憶をダウンロードされてしまったマサル。一方、しろがねを乗せたロケットの打ち上げ時刻も、刻一刻と迫っていた!!
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商品情報
- シリーズ
- からくりサーカス
- 著者
- 藤田和日郎
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 少年サンデー
- 書籍発売日
- 2005.12.15
- Reader Store発売日
- 2012.03.30
- ファイルサイズ
- 44.5MB
- シリーズ情報
- 全43巻
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
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この作品のレビュー
平均 4.8 (5件のレビュー)
-
中高生ぶりに読んだので
20年前の記憶だったがやっぱりコロンビーヌが良かった。
394話の「ぶたちゃんはあるいていった」ウルっときた。投稿日:2023.06.11
このレビューはネタバレを含みます
コロンビーヌちゃんと勝が表紙。これもちゃんと意味があるのよね。
レビューの続きを読む
前巻ラストでフェイスレスに脳をダウンロードされてしまった勝。
本当にもう勝はフェイスレスになってしまったのか!?
2人になったフェイスレ…スは綿密にエレオノールを騙す作戦を立てる。
一方平馬、リーゼ、りょうこは勝のもとに駆け付けようにも最後の4人の一人で格闘技大好きな人形が立ちはだかる。そのピンチを救うのが、最古の4人のひとり、アルレッキーノ。もっとも、エレオノールの「人間を傷つけてはならぬ」いうと命令に従っている体であるが…。
エレオノールがフランシーヌ様じゃないことは人形たちもわかっているけど、同じ顔をしたエレオノールには逆らえないということですが、どうなんでしょうね。
だんだん自我が芽生えてきてるようにも見えますが。
アルレッキーノの協力を得て、平馬は勝の元に駆け付けるが、とても勝とは思えない表情、言葉・・・平馬に頭突きしてさっさと逃げろ、ロケットが打ちあがったらここはもうすぐ火の海だ、と忠告してフェイスレスとエレオノールの元へ去ってゆく。
もう勝の心はもう存在しないんだ…と絶望する一同の中、平馬だけが勝は勝であることを確信する。勝の頭突きはあんなもんじゃないと…。
あんなもんじゃないなら、尚更勝の中身がフェイスレスってことにならないのかな?と思ったけど・・・手加減して逃げろってメッセージを伝えたってことかな?
やがて、ロケットの座席に宇宙服着せられてしばりつけられてるエレオノールの前でフェイスレスと勝の台本通りの戦いが始まる。
台本ではここで勝がフェイスレスを辛くも倒し、しかしロケットは発射され、宇宙ステーションで二人っきりで…
しろがねであるエレオノールは5年に一度しか年をとらないから、勝とエレオノールもそのうち年齢がつりあう、と。
こんな計画のためにゾナハまき散らしたりしたのか?あほか?
と思うけど、恋愛のもつれは命に関わるものであることは、世の中のニュース見てても確かだしな…
そんなわけでいよいよ勝がとどめを刺そうというときに、思わずよけてしまうフェイスレス、そのときの勝の目に違和感を覚える。まさか…勝?
勝はしろがねの血を飲んでいて、治癒能力が強くなっている。
無理やり記憶をダウンロードされたら、体が病気と見なして治そうとする、よって勝は自分を失わずにいられたのだという…
エレオノールも勝だけは助けようとするが、勝はエレオノールの関節を外して二人でロケットから脱出、フェイスレスは一人宇宙へと飛んでいくのだった・・・
一方、コロンビーヌとディアマンティーナ。
ゴスロリ対決みたいになってますが、コロンビーヌちゃんは戦いながらもいつも笑っててかわいいです。まあ、痛みとか感じないからなんでしょうけど。
「エレオノールと愛し合うのはね、マサルちゃんなのよ」
なんて女子トークしながら戦う二人。
爆弾くまちゃんに閉じ込められたコロンビーヌがゾナハ蟲を操ってドリルで破壊しようとしたとき、ロケットの発射音、そしてロケットから飛び降りる二人・・・エレオノールと勝を見たとき、コロンビーヌはドリルをほどいて勝とエレオノールを助けるのだった…そのときのコロンビーヌの顔がね…すごくいいんだ。
優しくて寂しい笑顔。
長足クラウン号でナルミたちも到着する。
アルレッキーノがいることにナルミは驚いて攻撃するが、グリフォンがアルレッキーノはこどもたちを守ってくれたと教えて、みな長足クラウン号で脱出する。
勝はしろがねをナルミに託し、(といっても二人は会っていない。勝はナルミが下にいて抱き留めてくれることを確信してエレオノールを落としたけど)
コロンビーヌを探しに行く。
爆弾くまちゃんを破壊できそうなのにしなかったコロンビーヌ、ボロボロです。
哀しい・・・
「いったい、なんのつもりよコロンビーヌ?」
「アンタなんかに・・・教えたげなーい
…助けたい人間がいたのさ・・・」
「で、その人間はあなたに何かしてくれるの?」
「…してくれる…?ううん、ディアマンティーナ。アタシがしてあげたかったのよ」
「アナタ、思考機関がおかしくなったんじゃない」
「…かもね。アタシはあの子に会ってから、おかしくなったのかも・・・
アタシは自動人形なのに、人間の考えてることがちょっとわかってきちゃったんだもんね…」
「とにかく、私の勝ちね。フェイスレスのために尽くしたから自分もエレオノールと同じくらいフェイスレスに愛してもらえている」
「男の人と女の人の本当の愛はひとつだけなのよ。フェイスレス様がそうするとしたら相手はだあれ?」
「フェイスレス様はアンタを愛してるよ、でもそれは役に立つハサミを人間が愛するようなモノ。「本当の愛」じゃないんだよねえ」
自分はフェイスレス様の恋人だと信じて疑わないディアマンティーナ、コロンビーヌの首を落としてしまう。
一人残されたコロンビーヌ。サハラのファティマを思い出す。
好きな人に抱きしめられちゃったと死ぬ間際に微笑むファティマ。
「せっかく勝ちゃんともっと仲良くなりたかったのにな…180年間も動いてきてアタシ何やってたんだろ…」
そこに勝がやってくる。驚くコロンビーヌ
「僕らを助けてくれたんだろ…そのせいで…そんなになったの…」
「…なーに、らしくないわねマサルちゃん。アタシのいつもの気まぐれよーん。それよか、早くあっちに行っちゃってよ。」ボロボロの姿を見られたくなくて、強がりを言うコロンビーヌちゃん。けなげ。。。
次の瞬間、勝がコロンビーヌの頭を抱きしめて号泣。
驚きの表情ののち、とっても可愛らしい笑顔で
「うれしいな・・・やっと男の人に、抱きしめてもらっちゃったア、って笑うのね。
人間の肌ってこんなにあったかいんだ…人間の手てこんなに…優しいんだねえ…」
そのあとの、うれしいな…うれしいな・・・って繰り返すところで勝と一緒に号泣。
「僕は…こんなに助けてもらったのにずっとおまえを信じられなくて…」と泣く勝には答えず、ねえマサルちゃん…ホントのこと聞きたいなァ…エレオノールのコト…愛して…るんだよ…ね…」
「そ…そんなこと…」と勝がコロンビーヌを見ると、コロンビーヌはもう動かなくなっていました。
大人コロンビーヌちゃんの時も愛嬌があって好きだったけど、ちびコロンちゃんもかわいかった!大人コロンだとナルミ興味もってたけど、体も小さくなると精神年齢も変わるのか?
マサルに抱きしめられてよかったね…そのあとのシーンも大好きなんだ。
コロンビーヌがバスケットを用意して歌を歌いながらひとりで荒野を歩いていくの。
さて、長足クラウン号でモンサンミッシェルを脱出した一行はローエンシュタイン大公国に身を寄せていた。
そう、あのエリ王女のいる国です。
ハリーを守ってた軍人さんとかもいます。そこでエレオノールはすべての元凶と見なされ、人々から冷たい扱いを受けていたのでした。
やっと会えたナルミも、もうひどい物言!いです。エレオノールが可哀想…
ナルミは勝やエレオノールのことを大けがをして忘れているのだしね。
でもエリ王女に言ってた、記憶の中の悲しい顔した女=エレオノールだ!
ってことにはならなかったんですかね?
そんなエレオノールをパンタローネとアルレッキーノがを守っている。
だから余計ややこしくなってるんだよね…ほんとにこのへんのエレオノールはかわいそうで仕方ない。ずっとずっと人のために戦ってきたのにね…
元をたどれば、エレオノールは全然関係ないのに…
フランシーヌの妹から生まれたルシール、その子がアンジェリーナ、アンジェリーナの子が、エレオノール。遠いよね…まったく執念深いヤツだ。フェイスレス・ディーン・貞義…
だからモテないのよ!
そしてエレオノールをとりわけ憎悪の目で見つめているのは…ミンシア姐さんでした…続く。
とにかく、とにかく、コロンビーヌちゃん!な巻でした。続きを読む投稿日:2016.11.26
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